右刀と陰陽進退、月影、そして切込

体育館に到着すると、すでに皆さんの姿あり。

カジタさん、ハセガワさん、ショウタロウくん、コバヤシさん

準備もお済みです。

 

横浜支部長、遅まきながらようやくガラケーからスマホに変更。

ソフトバンクの3Gは、メールと通話ができなくなるためです。

ショートメッセージだけできてもなあ。。。ということで。

 

横浜支部の皆さん、ラインをやっていらっしゃるとのこと。

さっそく、連絡用にグループを作成することにしました。

でもこれ、どうやってやるの?

フルフルするんですよね? QRコードで。。。

と困惑するオヤジーズたちに、さっそうと手を伸ばす少年あり。

ショウタロウくんです。さすが、デジタル世代ですね!

 

そんなこんなで、とりあえずいらっしゃる方とはグループ作成。

今後はこれで連絡を取り合いましょう。

ショウタロウくんお母さんとはこれからです。

#その場にいない方とはどうすればいいかよくわからない。。。

 

ショウタロウくん、鞘木刀を中刀から大刀に交換。

抜刀、納刀ともに問題なし。

 

さて、そんなこんなで稽古開始です。

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<無双神伝英信流抜刀兵法>

 

○起居、進退、斬撃

 4人で軽くさらっと確認だけ。

 

○カジタさん、ハセガワさん

大森流&英信流表

 事前に簡単に注意だけお伝えして、お二人で通し抜き。

 

太刀打 出合、附入、請流、請入

 お二人で遣方と相手。四本通しで稽古。

 はい、いい感じですね。

 

月影

 さて、新しい形です。

 相手に立って、遣方をやってもらい。口頭であれこれと指示。

 

 ハセガワさん、とくに苦労せず。言われるままに動きます。

 そうそう、そんな感じです。

 

 カジタさん、なんだか苦労されています

 引いた足を出さずに、反対の足を出してしまったり。。。

 自分なりの体の遣い方ができてしまっているからですね。

 それが流派の掟と同じときは良いのですが。

 そうでないときは、ひと苦労。。。

 がんばって、自分の中のOSを書き換えるしかありません。

 あるいはソフトウエア、アプリ?

 あるいはシェル、コア、カーネル?

 

 さて、月影という名称。どういう意味でしょうか?

 もちろん、現代語の意味で考えても仕方がありません。

 きちんと成立当時の意味で考察をしましょう。

 古語と現代語では、同じ言葉でも反対の意味とかよくあります。

 

 続く水月と、月シリーズの二本です。

 月影、水月、松風、などなど。。。

 古武道ではおなじみの単語のうちの一つですね。

 よくよく考えましょう。

 

○ショウタロウくん

初発刀、左刀、右刀、当刀

 はい、いい感じです。少しだけ手直し。

 

陰陽進退

 新しい形です。

 初発刀のように抜き付け、左足を出して斬撃。そうそう。

 納刀して、膝を着く。

 下がりながら攻撃を受けて、あとは初発刀と同じ。

 はい、もうできました。さすがですね。

 あとは繰り返して稽古をしてもらいましょう。

 

○コバヤシさん

初発刀、左刀

 まだまだですが、だいぶこなれてきました。

 

右刀

 さて、新しい形です。

 なんだかややこしい左刀と違って、とても素直な右刀。

 ある意味、初発刀よりも簡単?

 

 体を開く必要がある初発刀と違い。

 右刀はすでに体が開いている。開き過ぎなくらい。

 だから、あとは鞘を払うだけ。

 左右の足踏みも初発刀と同じです。苦労することもないでしょう。

 右刀を稽古することで、左刀も理解ができるかもしれません。

 

 一本目で、基本を習い。

 二本目で、とても苦労して。

 三本目は、逆に簡単。。。

 おもしろいですよね。

#カプコンゲームの2面ボスは初心者の壁、を思い出します。

 

さて、ハセガワさん。今週もここで早退。

例によってやんごとなきご用事です。

しばらくはこの状態が続くとのこと。

遠慮せず申し出ていただきたいと思います。

 

後半は、カジタさん、ショウタロウくん、コバヤシさんと稽古。

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<大石神影流剣術>

 

○構え、素振り

 軽くさらっと確認だけ。

 

○試合口五本

 打太刀と仕太刀。軽く通し。

 

○陽之表十本

 打太刀と仕太刀。十本通し。

 

剣術はさらっと通して終わり。あとは柔術の稽古です。

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<澁川一流柔術>

 

○履形

 

礼式、負投、裏投、巻返、柔投、返投、捻付、腰投、抗止、潜投

 通して復習。やるほどに上達する。楽しい時期ですね。

 

 柔術は、相手を掴んだり掴まれたり。

 ある意味、自由度が低い。制約の中での動き。

 ただ、それが制約となるか、助けとなるか。

 正しくなければ、動けず、利かず、効かず。。。

 正しければ、一目瞭然。相手にも自分にもすぐに分かる?

 

 正しかろうが何だろうが動けてしまう素抜き抜刀術とは違い。

 多少は違ってもとりあえずはできてしまう剣術とも違う。

 

 もちろん、剣術は正しくなければ斬られてしまう。シビア

 居合は、より精度を要求される。デリケート

 ただそれが、いずれも初心者にはわかりにくい。

 柔術の稽古は、ある意味とてもわかりやすい。

 それが、お子さん達が柔術を楽しそうに稽古をする理由の一つ、

 なのかもしれませんね。

 ところが一方で、渋い顔で稽古をしている大人たち。。。

 はて、この違いは一体なんなのでしょうね?

 

切込

 さて、新しい形です。

 

 澁川一流には、同じような名前の形がいくつもあって。

 #切込、切落、蹴込、蹴落、引込、投込。。。

 あれ、どっちだっけ?みたいなことも多々あります。

 形の順番も、なぜこんななのか?と。

 でも形名の一覧とじーっとにらめっこしていると。。。

 ああ、もしかしてこういう意図なのか?

 みたいのも見え隠れしてくるような、しないような?

 

 後半に同じような名前で、切落という形があります。

 こんなんですよー。と紹介だけしておいたりして。

 

 切込は、手の持ち替えがややこしいですね。

 でもこんなのは、一回か二回見たらわからなくてはダメで。

 見てダメでも、言葉で説明してもらえれば簡単にできます。

 

 それよりも大事なのは、最初の落とし。

 #切落ではなくて切込の説明なのに、落としが大事。

 小手先で相手をつぶそうとしてもダメで。

 腕はあくまでバイパスでしかない。←いつもと同じ。

 この場合のバイパスは、力を伝える伝達経路という意味です。

 腕は使わない。媒介するだけ。

 あくまで、自分の体重で落とす。自分の体重を伝える。

 腕に力は籠めず、ましてや前傾などせず。

 ただ、ストンとしゃがむだけ。

 

 足を踏み込む位置も、体の動きも、力の遣い方も。

 すべて、裏投げと同じ。

  右手の虎口を、相手の喉に掛けるか。

  右の前腕刀を、相手の腕に掛けるか。

 ただ、それだけの違いです。

 

 柔術は形の数が多いのが特徴の一つですね。

 でもそれも、けっきょくは同じことを稽古しているのでしょう。

 手を変え、品を変え。形を変えて。

 基礎、基本の動きができていなければ、形をいくつ覚えたとしても。。。

 いくつもの形を稽古する中で、共通するナニカヲつかみましょう。

 帰納法と演繹法と。その繰り返しとフィードバックです。

 

 ここでもピカイチだったのは、ショウタロウくんでした。

 体の遣い方は、お見事!としか言いようがない。

 大人の濁った動きと違い。邪念がない。清々しい。

 澄んだ動きです。雑念がない。雑音がない。ノイズがない。

 ぜひとも、見習いたいものです。

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定刻を少しだけ過ぎて稽古終了。

柔術にたっぷりと時間をキープしたのですが。。。

切込の稽古に少し時間をとりすぎましたかね。

でもまあこれで、切込はもう充分でしょう。

来週、皆でハセガワさんに見せつけてあげましょう!

 

来週も通常通りの稽古です。

 

 

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