GW明けの稽古

GWが開けたトタンに暑い日が続きます。夏日もあったようで。

まだ5月ですが、もうすっかり夏ですね。

新緑が目にまぶしい。。。

 

土曜は出勤したかったのですが、用事があって出勤はせず。

 

朝から眼科へ。3か月に一度、薬をもらい。1年に一度、検査です。

今の職場に変わって、激務で過労と目の酷使をして。

病状が進行していないか心配でしたが、問題なしと。

直ることのない病気ですから、進行したらそれで終わりデス。

検査結果に、ホントかなー。。。なんて疑いながら。

とりあえずはホッと一安心?

いつも混雑しているこちらの眼科。

待合室は今日も満席で。今回もずっと立って待たされました。

人気なのも考えものですねー。

 

帰宅して、息をつく間もなくまたすぐに家を出て。

九段下の櫻屋さんへ。http://www.sakuraya.org/

六尺棒白樫九分径、木刀白樫常寸、鍔、プラ鞘、下げ緒を購入。

大石神影流の木刀も持参して、もしこれの特注を依頼したら?

なんてお聞きしましたが、ちょっと無理そうでした。。。

総長三尺八寸の木刀もありましたが、刃長は二尺七寸五分くらい。

ちょっと短いですねえ。残念。。。

店内は空いていて他には誰もおらず。

若店長さんが丁寧に対応してくださいました。

こーゆー雰囲気が大好きです。いつもありがとうございます。

 

ただまあ、空いているお店というのは。

商売としては大丈夫なのだろうか?という心配がありますよね。

お気に入りのお店がなくなってしまうことがよくあって。

お気に入りだったのになー。と思ったりします。

でもまあ、いつも空いているくらいですから。

そりゃあまあ、そうさよねえ。。。というところでしょうか。

 

すぐ近くの小諸そばへ。

http://www.k-mitsuwa.co.jp/komorodiv/tenpo.html

ビックリするくらい安くて。でもって、とても美味しかったです。

また行こうっと。

 

帰宅して、一眠り。ぐー

 

ほどなく、むくっと起き出して。<1時間も休めなかった。。。

大量の木刀やら棒やらを準備して、着替え。

それからおもむろに、コバヤシさんの携帯にお電話。

 イマドコデスカー? ニモツがオオクてタイヘンなんですー。

 ワカリマシター。すぐ、うかがいますー。

みたいな。

とは言ったものの。自宅はきちんとお伝えしておらず。

道標をお伝えすれば簡単だろうと思っていましたが。

実際には、それがなかなか。見当違いの方に行かれたりして。

そもそも、道標が見つけられなければそれまでだし。

そう都合よく、道標があるわけでもなし。

稽古と同じだなー。なんて思ったりしました。

それでも電話で通話しながら、なんとか合流できました。

文明の利器、バンザイ!

 

いつもどおり、かなり早めに体育館に到着。

校門には久しぶりにプラカードを掛けて。

コバヤシさんとモップ掛け。

間もなく到着したショウタロウくんもお手伝い。

ほどなく、カジタさん、ヒカルくん、ハセガワさんご到着。

六尺棒の準備など。

私は私で、新品の六尺棒二本、半棒、木刀長短数本などなど準備。

こんなに大量の剣と棒と。イクサでもはじめる気か?!

みたいな感じでした。

 

ショウタロウくんの木刀を、また少し長いものに交換しました。

さすがに大人用はまだ無理のようでした。

 

そうこうしているうちに、入口からひょこっと顔が見えて。

そう、体験希望の方です。

なので、プラカードを掛けて。棒と木刀を購入して。

入口の扉も開け放しておいたのでした。

今回お越しになったのは、10歳の息子さんとお父さん。

きちんと時間前にお越しになられました。

メールの感じから、心配していなかったとおりでした。

ご挨拶して、稽古の準備をしていただき。

 

さて、稽古開始です。

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<澁川一流柔術>

 

○棒廻し

 体験のお父さんには六尺棒、息子さんには半棒をお貸しして。

 なんにも教えないから真似してくださいー、と放置プレイ。

 いつものことですね。あは

 これで、その人となりを判断するわけです。

 あきらかに向いていないと思えば、やんわりとお断りも?

 客商売をしているわけではないですからね。

 

 お父さん、がんばって廻していました。

 息子さん、ちょっと戸惑った感じ。

 下から上に廻してー。一歩ずつ、進んで下がってー。

 棒は真ん中を持ってー。などと一言ずつアドバイス。

 そのうちだいぶ、それっぽくなりました。

 はい、十分ですね。今日はここまで。

 

○六尺棒表

 横一列に並んでもらって、礼から。

 ヒカルくん、カジタさん、ハセガワさん、ショウタロウくん、

 コバヤシさん、息子さん、お父さん。

 総勢7人。けっこう壮観ですね。体育館いっぱいです。

 

 稽古は本来、マンツーマンが基本でしょう。

 一般の習い事のレッスンでも、

  初心者は集団、上級者は少人数、特別な人はマンツーマン

 というイメージがあります。

 最初からマンツーマンで稽古をすれば、英才教育ができますね。

 とは言え、武道は対人関係。

 いろいろな人と稽古をすることで、学べることがあります。

 稽古する人が多ければ、そういった面での利点もあります。

 

 さて、お父さんと息子さん。蹲踞がさっそく難しいようで。

 現代人はー、とか。骨格がー、とか。生活様式がー、とか。

 いろいろとうんちくをのべることもできるでしょう。

 でも、単に。普段、やっていないことはできない。

 ただそれだけのことかと思います。

 だから、稽古をするのでしょう。

 

 向かい合って素振り。一本目から三本目まで。

 お父さんと息子さん、形はムチャクチャです。

 教えていないのですから、当たり前ですよね。

 それでも。

 はい、開いてー、持ち替えてー、なんて一言ずつアドバイス。

 みるみる、形が整っていく。見ていて気持ちの良い瞬間です。

 

 何度か繰り返して、説明して。それでも直らない部分。

 それはもう、現段階での限界ということでしょう。

 あとはもう、理解と自得を待つしかない。

 習熟と成熟を待つしかない。

 まず立って、歩いて、それから走る。当たり前のことです。

 立てもしない赤子に走ることを教える親はいない。

 待つことも大事。それが教え導く、ということかと思います。

 

 そのまま続けて、二人一組で回り稽古。

 お父さんと息子さん、がんばっていらっしゃいました。

 一周して、全員と稽古。

 

 最後に、上級者に示範をしていただきました。

  カジタさん&ハセガワさん

  ヒカルくん&ショウタロウくん

 一本目から八本目まで。礼法も。

 これが表の八本ですよーと、ご説明。

 

 さて、演武をしてくれた上級者の皆さん。

 納得のいく演武ができたでしょうか?

  これが貫汪館の澁川一流柔術です。六尺棒表です!

 と胸を張って言えるでしょうか?

 流派名を背負って演武をするとは、そういうことです。

 失敗も言い訳も許されない。たった一度の演武。

 ご覧になった方は、一生にその一度しか見ないかもしれない。

 その一度がすべてです。

 ビデオ撮影されて、後世まで残るかもしれませんね。

 そうではなくても、ネットにアップされたりもして。

 いつでも、最高の演武ができるようにしましょう。

 

 ん? 今回は体験のお二人、三本だけ。

 でも、コバヤシさんのときはいきなり八本全部でしたね。

 なにが違うんでしょうかね?あは

 

○半棒表

 打太刀で元に立って、掛かり稽古方式で。三本ずつ

 

コバヤシさん

 一本目だけ繰り返し。だいぶお上手になられました。

 稽古に少し余裕が出てきたから?

 動くときに、自分の体勢を崩さないように。いつでもまっすぐ。

 肩が上がらないように。力は要りません。楽に。

 

お父さんと息子さん

 やはり一本目だけ繰り返し。

 とくにたいした説明もせず。それでもみるみる形が整って。

 うん、おもしろいですね。

 言葉で説明されても、頭で理解して分かった気になるだけ。

 すぐに、言葉の説明を待つようになってしまう。

 そして、理屈ばかりが先行してしまう。

 まずは見て取ることが大事です。真似をすること。

 そして、外形だけではなく、内面も写し取りましょう。

 

テヅカさん

 遅れて半棒から参加。指巻棒まで

 遅れて途中から稽古に参加すると、気が浮つくものです。

 そういうときこそ落ち着いて。

 スッと気持ちを切り替えましょう。

 自分の心の中に、スイッチを持っておくと良いですね。

 デジタルでカチッとでも。アナログでスーッとでも。

 モードの切り替え。

 感情に振り回されるのではなく。感情を制御する。

 感情を抑制するのではなく、コントロールする。

 必要ないときにはスルーして。必要と判断すれば利用する。

 大事です。

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<大石神影流剣術>

 お父さん、定寸/常寸の木刀をお遣いいただきました。

 #今回、残念ながら、大石神影流用の木刀をご用意できず。。。

 息子さん、子供用の木刀をお貸ししました。

 どちらも鞘はありましたが、今回は使用せず。

 帯と袴がないと、帯刀ができません。

 まあ、今回は体験ですしね。

 

 最初に簡単に、持ち運び方などご説明。

 腰に刀を置くと、刃を下向きにしてしまう。<初心者あるある

 太刀は下向きで、打刀は上向きですよー。なんてご説明して。

 さて、今度は剣術の稽古です。

 

○構え素振り

 向かい合って、構えと素振り。

 

 これこそ、写し取るしかないですね。

 言葉の説明ももちろんできます。でも、キリがない。

 手の位置はー、角度はー。足の位置はー、角度はー。。。

 まずは真似をしてもらって。

 見て取るのが難しいところは、言葉で補足。そんな感じです。

 感受性が大事かも。ミラーリング

 

○試合口五本

 最初に示範。カジタさん打太刀、ハセガワさん仕太刀

 

 そのまま二人一組になって稽古。打太刀と仕太刀

  カジタさん & お父さん

  ハセガワさん& 息子さん

  ヒカルくん & ショウタロウくん

  テヅカさん & コバヤシさん

 上級者とそうでない方?のペアです。

 

 お父さんと息子さんの組には隣に並んでもらい。

 言葉で説明しながら、一緒に動きました。

 

 いくら言葉で説明されたとしても。

  日本語だから言葉はわかるが、意味はちんぷんかんぷんダ!

 というところでしょうか。

 それが言葉の限界でしょうね。

 だから、言葉を聞いて分かった気になってはいけない。

 多分それは、勘違いです。誤解。

 教える側も、言葉で説明して教えた気になってはいけない。

 そういうことかと思います。

 

 あとは繰り返してもらい。

 なかば放置して、回りながら一言二言アドバイス。

 お相手の上級者の方も、苦労されたかと思います。

 相手は、なにをしてくるかもわからない。命がけですね!

 初心者の方との稽古は、とても良い稽古になりますよね?

 うふ

 

○陽之表

 続けて、陽之表の稽古。

 よう剣とげっ剣の示範。

 カジタさん打太刀、横浜支部長が仕太刀。

 気合

 

 打太刀で元に立って、掛かり稽古方式で。

 上級者、初心者、体験者。

 いずれも、同じように一本ずつ。三回ずつ。

 

テヅカさん、ショウタロウくん、コバヤシさん

 げっ剣は初めてですね。でも、体験の方も初めてです。

 同じ初めてでも、経験者の初めてと体験者の初めては同じ?

 そこはそれ、経験の差というやつですよね。

  この形は初めてだけれど、オレは経験者だぜー。

  一味違うぜー。ぶいぶい言わせたるぜー。

 くらいの気概があっても良いかも?

 まあでも大体、

  経験者なのにできなくて恥ずかしー。

 みたいになりますよね。あは

 初めて見た形でも、ぱっとすぐにできるように。

 そういう気持ちが大事です。

 

お父さんと息子さん

 がんばってやっていらっしゃいました。お上手でした。

 

ここでテヅカさんお帰りに。お疲れさまでした。

今日は少し遅くお越しになって、だいぶ遅くまで稽古をされました。

お引越しの荷物がまだ片付かず、足袋もどこにあるかわからないとか。

そんな状況でよくもまあ、お越しくださいました。

とてもうれしいことです。また一緒に稽古をしましょう。

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<無双神伝英信流抜刀兵法>

息子さん、侍に憧れがおありとかで。

居合を体験したい!とのご希望でした。

なので、貫汪館では三流派を稽古していてー、なんてお伝えして。

 

それにそもそも、居合をやりたい!とおっしゃる場合の居合とは?

テレビではよく、物を斬ることが居合みたいに宣伝されてますね。

でもうち、物を斬らないし。稽古も模擬刀だし。

刃音も立てないし、足音もほとんど立てないし。

実戦的!とか、うたい文句にしていないし。

士とか身分に関係なく、やる気があれば伝えろ、なんて教えもあるし。

ちょんまげも結わないし。。。

 

ということで、なにはともあれ論より証拠。

まずは、体験にお越しいただいたのでした。

さいわい、お時間も体力も最後まで大丈夫で。

ようやく御所望の居合の稽古です。

 

○大森流

 カジタさん、ヒカルくん、ハセガワさんに抜いてもらい。

 お父さんと息子さんには見学をしてもらいました。

 ショウタロウくん、コバヤシさんも一緒に見取り稽古。

 後半の形は、想定をご説明したりして。

 ただ見ていても、なにをしているかわからないですからね。

 

 足音も立てず、刃音もたてず、敵をニラミツケルわけでもなし。

 迫力も何もない演武です。眠くなるかも。。。

 でも、これがつまらないとお思いになるのであれば。

 そう感じるのであれば。ぜひ、他の道場へどうぞ。

 静かに丁寧に稽古をしている中で、音を立てられても困ります。

 これはもう、考え方の違いですしね。稽古の方法論です。

 現代居合道でも、実戦的な古武道でも、他にいくらでもあります。

 騙して客引きをするつもりはありません。

 同じ価値観の方であれば、ぜひ一緒に稽古をしましょう。

 でもそうでなければ、どうかおすきなところへどうぞ。

 そのための10分間ほどの試金石です。

 

○英信流表

 カジタさん、ヒカルくん、ハセガワさんは、引き続き英信流表。

 

 こちらは皆さんにはご覧いただきませんでした。

 見るべきものと、見るべきでないもの。

 見せるべきものと、見せるべきでないもの。

 区別があります。

 

○初発刀

 ショウタロウくん、コバヤシさん、お父さんと息子さん

 

 体験のお二人は袴も鞘もないので、礼法の稽古はできず。

 本当は、最初の3か月は礼法だけの稽古ですよーとお伝えして。

 でも今日は体験ですから、形を一本だけ稽古。

 初発刀をしばらく繰り返しました。

 

 お父さん、どうしても勢いよく動きたいようです。

 でも、うちはこういうのやらないんですよーと、

  足をダンと踏み込んで抜き付けて、ビュンと斬り下ろし

 なんて、わざとやってみせて。

#でも、足を踏み込んだ瞬間に、舞台裏でなにかがガタンと。

 む、なにか落ちたか。。。すみません。<ちんはっかのしんきゃく?

 

 抜き付けも、勢いを使って切っ先を飛ばしたりはしない。

 自分でコントロールする。

  ドリフトもいいんですけど、うちはグリップなんです。

 なんてご説明。<この説明、合っているのだろうか。。。

 

 立つときも、座るときも。進むときも、退くときも。

 勢いを使わず、そっと静かに動く。

 角をつけず、滑らかに動く。

 速くなったり遅くなったりせず、同じ速度で動く。

 そんなことを繰り返しお伝えしました。

 それを楽しいと思うか、つまらないと思うか。

 わかれ道ですね。

 

 息子さん、黙々と稽古をされていました。

 初めてですが、とてもお上手でした。

 居合の初体験。楽しんでいただけたのであれば良いのですが。

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定刻を少し過ぎて、稽古終了。

 

ショウタロウくん、最後まで稽古をしたいとのことで、最後まで。

終了時刻があまり厳密でなく、ご家族の方には申し訳ありません。

それでも、最後まで楽しく稽古ができたのなら良いのですが。

お帰りもハセガワさんに途中までご一緒にお送りいただきました。

 

お父さんとしばらくお話。

他武道の経験がおありで、そちらとの違いが気になるようでした。

稽古内容は、今回体験をしていただいたとおりです。

なので、稽古そのものではなく、道場の運営の方でしょうか。

試合はあるのかとか、昇級審査はあるのかとか。。。

ウソをついて、価値観の違う方を引き留めても仕方なし。

それどころか、価値観の同じ方を遠ざけてしまっては本末転倒。

正直なところをお伝えしました。

ぜひ一緒に稽古ができると良いですね。

ご検討のうえ、ご連絡をお待ちすることにいたしました。

 

さてさて、お二人をお見送りして。

それからようやっと、大量の木刀やら棒の片付け。

皆さんをお待たせしてしまいました。スミマセン。

ん? 息子さん用にお持ちいただいたヒカルくんの三尺棒。

間違えて持って帰ってしまいました!

次回、お返ししますのでご容赦ください。。。

 

新しい六尺棒二本を補充して、自分の一本は持ち帰ることに。

刀袋三つ、六尺棒袋、プラカード。

重さはそれほどでもないのですが、持ちにくいんですよねえ。。。

道路の真ん中で立ち往生しても困ります。

帰りもコバヤシさんに手伝ってもらいました。ありがとござます。

 

GWは稽古がなかったので、一週間空いての稽古でした。

楽しんでいただけたら良いのですが。

 

大人数での稽古、少人数での稽古。

上級者のみの稽古、初心者との稽古。

いろいろですね。そして、それぞれ一期一会です。

すべてを自分の糧にしましょう。

 

なんにしろ。

お仲間がいなくなればさみしいし、増えればうれしい。

それが人情というものでしょう。

 

来週も通常通りの稽古です。

 

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なんだかちょっと不思議な構図。だまし絵みたい、、、?
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新緑が目にまぶしい。って、写真はなんだか暗いけど。。。
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