春の稽古

最近になって思うところあり、筋トレを開始しました。

遅まきながら、体力作りです。

 

学生の頃は、腕立50回、腹筋100回、背筋100回を毎日やって。

広い道場を投げて投げられ動き回り。

嵐のようで近付けない。。。なんて言われたりもしましたが。

あるいは、はたまた広い体育館を跳んで走って転がって、旋風脚!

かと思えば、太もも水平の馬歩をじっと3分間。。。

でもそれらはいずれももう、過去の話。

最近はトレーニングなんてトンとしておらず。

貫汪館の古武道の稽古には、まったく必要がないからですね。

 

とは言え、仕事に追われてどんどん体が衰弱していくのを実感。

危険を感じて、わずかばかりのトレーニングを開始したのでした。

もちろん触発されたのは【みんなで筋肉体操】。

腕立、腹筋、背筋を毎日10回ずつ。

回数はあきれるほど少ないですね。。。

でも、勢いを使わず、正しいフォームを意識しました。

でもって、メキメキと効果が現れて。

体力は元より、気力の回復を一番に実感しています。

ようやく、足の踏み場もない部屋がほんの少しだけ片付きました。

回数は少なくても、毎日の繰り返しが大事だなーと実感しています。

#これはきっと、ホルモンの関係もあるのでしょうね。

 心は所詮、脳の働き。そして脳は、ホルモンで動く化学回路です。

 心は体を支配しますが、体も同じように心を支配するのです。

 

先週末の選挙事務従事の疲れもとれぬまま、月曜から普通に仕事。

今週土曜も出勤して、お昼過ぎに帰宅。ふへー

それでもなんとかなっているのは、筋トレの効果でしょうか。

>古武道の稽古日記にあるまじきコメント?

閑話休題

 

新しい人用の大石神影流木刀を一本。

ヒカルくん用の木刀の長短と居合刀の長短。

自分の木刀と居合刀も合わせて、大きな刀袋二つにぎっしりと。

もちろん一人で持てるけれど、ちょっと大変。

でも有能な美人秘書はホットヨガで、息子は部活の試合で遠征中。

やれやれ、よっこいしょと担いで玄関の扉を開けると息子の姿。

まさしくちょうど帰宅したのでした。

おお、これは幸い。運ぶのを手伝ってもらい。

 

いつも通り抜けていた植え込み脇が、アスファルト舗装されていて。

おおっ、これは便利!

そしてなにより、通り道として正式に認められたのがうれしい。

今までは、ちょっと悪いことをしている感があったのです。

よかったよかった。

 

いつもよりだいぶ早めに小学校に到着すると、校門の前に姿あり。

ヨコスカさん(仮称)改め、コバヤシさんでした。<本人了承済み

今週から入門です。

門は開いていましたが、お待ちになっていたようです。

うん、礼儀正しい方ですね。

息子を紹介して、ご挨拶。稽古はしてないんですけどもね。あは

そういえば。館長の御子息も稽古はされていませんが、

演武会などにはお手伝いでよくお越しになられます。

おんなじだなー。なんて思ったりしました。

重い刀袋を置いて、息子は帰宅。ありがとござました。

 

コバヤシさんと二人でモップ掛け。

簡単なことですが、調子が合わず。そりゃそうですよね。

少しずつ覚えていただきましょう。

 

間もなく、ショウタロウくんご到着。

昨年11月24日以来ですから、4か月以上ぶりですね。

冬の本格的なスキー競技を終えて、また稽古再開です。

なんだかすっかり背も伸びて。

長くて引きずるようだった袴の裾も、ちょうど良い長さに?

また一緒に稽古をしましょう。

コバヤシさんを紹介して、ご挨拶。

 

カジタさん、ヒカルくん、ハセガワさんご到着。

 

ヒカルくん、木刀と居合刀を長いものと交換。

ちょっと長いかもしれないけれど、すぐに慣れることでしょう。

みんな、こうやって成長していくのですねえ。しみじみ。。。

 

さて、稽古開始です。

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<澁川一流柔術>

 

○棒廻し

 

ショウタロウくん

 以前廻していた五尺棒は、今はヒカルくんが使用中。

 とりあえず、六尺棒を廻してもらいました。

 でもさすがにちょっと長すぎるかも。身長よりもだいぶ長い。

 上手に廻していますが、ときおり床にガツンと当たってしまい。

 自宅にある自分用の五尺棒をまた持ち込みますかね。

 いずれにしろ、棒の数も足りませんし。

 稽古する人が多いゆえの、うれしい悲鳴というところでしょうか。

 

コバヤシさん

 上手に廻していらっしゃいました。

 肩の力を抜いて、腰を落として。

 回転面は体の左右で平行に。

 多少、閉じることはあっても、開くことはないように。

 

○六尺棒表八本

 向かい合って素振り。コバヤシさんに合わせて、ゆっくりと。

 二人一組で棒合。回り稽古で。やはりいつもよりゆっくりと。

 皆も、基本の確認をする良い機会になったことでしょう。

 慣れると、ついつい速くなってしまいがちです。

 それはあまり、良いことではありません。

 

ショウタロウくん

 久しぶりでしたが、きちんと覚えていました。

 

コバヤシさん

 二回目の稽古ですが、がんばっていました。

 

○半棒表十二本

 打太刀で元に立って、掛かり稽古方式で。三本ずつ。

 

ショウタロウくん

 久しぶりでしたが、きちんと覚えていました。さすがですね!

 

コバヤシさん

 一本目だけを繰り返し稽古してもらいました。お上手でした。

 肩の力を抜きましょう。てきとーに、テキトーに。

 適当に。ちょうど良く。強すぎもせず、弱すぎもせず。

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<大石神影流剣術>

 

○構え素振り

 向かい合って、構えと素振り。五人なので、少しずれてWの形。

 それぞれの課題を稽古しましょう。

 

ヒカルくん

 だいぶ長い木刀に交換しました。

 なんだか構えが良くなった?

 道具が変われば、体構えも体遣いも変わる。当然ですね。

 しばらくは抜き納めに苦労するかもしれません。

 でもきっとすぐに慣れることでしょう。

 大石神影流剣術は、刀の長さも特徴の一つです。

 長い刀の遣い方を覚えましょう。

 長い刀の遣い方に基づいた体の遣い方を覚えましょう。

 

コバヤシさん

 流派の掟どおりの長さの木刀です。

 とくに苦労されることもなく、稽古されていました。

 そうですよね。最初にコレ!と渡されれば、ソウカと思うもの。

 なんの疑問もないことでしょう。

 江戸時代では定寸ガー、なんて言っても詮無いこと。

 素直に稽古をしましょう。

 

○試合口五本

 最初に示範。久しぶりかも。

 

 続いて、二人一組で打太刀と仕太刀。

  カジタさん &ヒカルくん

  ハセガワさん&ショウタロウくん

  コバヤシさん&横浜支部長

 

 最後に、コバヤシさんに皆の前で演武をしてもらいました。

 うん、二回目なのによく五本できますよね。すごいです。

 

ここで、

 カジタさん&ヒカルくん、お帰りに。明日は用事がおありと。

 ショウタロウくんもお帰りに。よければ今度は最後までどうぞ。

 

後半は、ハセガワさんとコバヤシさんのお二人との稽古です。

なかなか面白い組み合わせ?ですね。ふふ

 

○小太刀一二三五本目

 打太刀で元に立って、掛かり稽古方式で。一本ずつ

 示範はせずに、ハセガワさんが先頭でお手本です。

 

ハセガワさん

 先頭でお手本ということで、少し緊張?

 でもさすが、お上手でした。

 

コバヤシさん

 初めてでしたが見事に稽古。お上手でした。

 稽古の順番としては、ちょっと(だいぶ?)イレギュラー。

 でもまあ、経験としてはありでしょうか。

 

 ヒカルくんが遣っていた短い木刀をお貸ししました。

 小太刀よりももちろん長いですが、それほどは変わりません。

 なにせ、子供用の木刀ですから。

 

そもそも、小太刀って?

 文字では、小さい太刀。短い太刀のこと。

 対になるのは、大きい太刀。大太刀。

 いずれも、太刀のことですよね。打刀とは違う。

 でも、実際に稽古で遣っているのは、脇差で。短い打刀?

 そして伝書には、大刀と小刀と書いてあったりします。

 でも手数のグループ名は、小太刀ですね。 

 

 ここらへん、ただの言葉遊びになるような。

 あるいは、逆におろそかにしてはいけないような。。。

 考え始めると、ドツボにはまるような気がします。

 でもやはり、多少は勉強をしておいた方が良いでしょうね。

 とりあえず、wikiでも。

 

https://ja.wikipedia.org/wiki/太刀

https://ja.wikipedia.org/wiki/小太刀

https://ja.wikipedia.org/wiki/大太刀

 

https://ja.wikipedia.org/wiki/打刀

https://ja.wikipedia.org/wiki/大刀

https://ja.wikipedia.org/wiki/小刀

 

https://ja.wikipedia.org/wiki/大小

https://ja.wikipedia.org/wiki/本差

https://ja.wikipedia.org/wiki/脇差

 

調べれば調べるほど。勉強すれば勉強するほど、わからなくなる。

これは、どの分野でもあることでしょう。

専門家ほど、断定はしない。ニワカほど、断定をする。

でも素人さんはフツー、断定する方を信用しますよね。

よくわかりません。なんて言う人を、フツーは信用しない。

誠実にお話すればするほど信用を得られないという、ジレンマ。

集客なんていう観点からは、悩ましいところかもしれません。

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<無双神伝英信流抜刀兵法>

 

○ハセガワさん

 大森流十一本&英信流表十本を一人で抜いてもらい。

 

 英信流表の手直しをしました。立、座、抜、切、開、収など。

 まっすぐに座り、まっすぐに立つ。簡単なようで、難しい。

 肘の都合で、リオンさんの短い居合刀で稽古をされて。

 それでも、きちんとやれば、抜き納めすら難しいものです。

 逆に、短くて軽いからこそ、難しいということもある。

 

 形はもうお伝えずみです。あとはいかに中身を詰めていくか。

 しっかりと稽古をしていただきたいと思います。

 

○コバヤシさん

 礼法のみを繰り返しました。

 礼法ができない人が、技ができるはずもなく。

 これは心の問題でもあり、技法的な問題でもあり。

 心と技は、密接不可分ですからね。

 

気付けば、居合だけであっという間に1時間の稽古でした。

いつもはせいぜい30分。最近は、通して抜いて終わりでした。

地味な、でも内容の濃い稽古だったかと思います。

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定刻を少しだけ過ぎて、稽古終了。

最近は早く終わることが多かったので、久しぶりのことです。

人数が少ない方が、みっちりとした稽古をしやすいせいですね。

 

横浜支部には、いろいろなメンバーの方がいらっしゃいます。

進捗状況もマチマチ。年齢、身長、体重、体力もバラバラ。

稽古の頻度も違えば、来る時間、帰る時間も違い。

画一的な団体教授のような稽古は、なかなかできず。

その都度その都度、メンバーの状況を見て稽古内容を決めていて。

これがなかなか、頭を悩ませるものだったりします。

形だけお伝えして、あとは自分たちで勝手に稽古して!

・・・っていうのなら、楽なんですけれどもね。

まあこういうのも、指導者側の修行の一環かと思っています。

 

道具の片付けをして、コバヤシさんの着替えをお待ちして。

現在の横浜支部のメンバーは、皆さん地元です。

家から稽古着で来て、稽古着のまま帰る。

でも電車に乗って来るコバヤシさんは、そういうわけにも行かず。

まあ、それが普通のことかと思います。

そういったものも含めて、稽古の時間です。稽古の一環。

気にせず、稽古を続けましょう。

 

そんなこんなをしていると、有能な美人秘書からメールあり。

重い荷物を心配してくれてのことでした。

でも、コバヤシさんに長木刀を一本お渡して。

ヒカルくんとは、木刀と居合刀を短いものに交換しました。

だいぶ軽くなったから大丈夫だよーと返信。

でも、家の前で合流して。心配して、来てくれたのでした。

刀袋を一つ持ってもらって、無事に帰宅。ありがとござます。

週に一度の稽古ですが、おかげでなんとか続けられています。

 

さて。春になって、新年度になって。

冬の間お休みしていたメンバーも復帰して。

新しいメンバーもお迎えして。

 

あ、そうそう。道場で開口一番、コバヤシさん。

女性がいないんですね。

うう、そうなんです。

一時はいたのですが、いまはむくつけきおじさんばかり。

見学希望の連絡があった若い女性からは、その後音沙汰なし。

横浜支部では、女性の参加もお待ちしていますので。

 

来週も通常通りの稽古です。

 

 

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