自主稽古 2018/10/13

横浜支部長は出雲大社奉納演武に参加で不在のため、自主稽古でした。

以下、ハセガワさん執筆の稽古日記です。

 

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今日は自主稽古。カジタさんと私ハセガワの2人のみの参加となりました。

 

以下それぞれ、打方仕方、打太刀仕太刀など入れ替わりながら、また確認したいところがあれば再度繰り返しました。

 

●澁川一流柔術

・六尺棒  棒回し、表八本、裏三本

・半棒  表十二本

 

●大石神影流劔術

・構え

・素振り 

・試合口

・陽之表 十二本、裏 三本

・小太刀(四本目を除く五本)

・二刀 二本

 

●無双神傳英信流抜刀兵法

・大森流

・英信流表

 

六月の終わりに痛めた左足首はかなり良くはなってきたものの、少しづつ気温も下がり始めたせいかシクシクと痛みます。合わせて(ほぼ持病の)左膝も悲鳴をあげ、特に居合・英信流表ではかなり苦しい稽古となりました。

そのため英信流は一度通すだけに留め、大森流で切先を意識しながら初発刀などを繰り返しました。

足の不調のせいではありませんが、最近は「始めた頃より下手になってるのではないか」とよく考えてしまいます。

仕事や怪我による稽古への参加不足が焦りに変わっているのかもしれません(もちろん自分の稽古はいつでもどこでもできるものですが)。

考えすぎる→楽しめない→思うように抜けない→なぜ抜けないか考える→考えすぎる→楽しめない→…という無限ループ。

抜刀に限らず、自身の稽古全体として最近そのように感じます。

「楽しめていない」ということは、その字の如く「体と心が『楽』になっていない」、つまり「自由ではない」「居着いている」ということなのかもしれません。

そんなことを思いながら、定刻に終了。

 

さて、体育館には各クラブの備品をしまう倉庫があり、貫汪館でも長くて重い六尺棒はまとめてそこに預けてあります。

また六尺棒の他にも、冬場に少しでも暖を取れるようにと小型の電気ストーブを大きなIKEAの袋にポンと入れ、倉庫内の棚に置かせてもらっています。

帰り支度で倉庫に六尺棒を預ける際、ふと棚のIKEAの袋を見ると、おやおや?少し違和感。

なんだかいつもより袋が膨らんでいるような…。

おもむろに袋をガバッと広げてみると、そこにはミニストーブと一緒にサンダルがいっぱい。

 

わーお。何だこれ。

 

お世辞にも綺麗とは言い難い、別のクラブのサンダル群。

誰が放り込んだのかわかりませんが、いつの間にやら余計なものが詰まってます。

「ほーら、今の君の頭の中もこんな感じだよ」

悩む私にそう教えてくれた気がします(違うけど)。

とりあえず黙ってIKEAの袋を閉じて見なかったことにし、体育館を後にしました。

私の課題もサンダル問題も、次回に持ち越しです。

 

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はい、今回はちょっとネガティブな内容の稽古日記でしたね。

>横浜支部長がうつったか。。。

 

でも。

下手になっている、なんてことはもちろんなくて。

指導者の贔屓目をのぞいても、とてもとても上達されています。

でも、もしもそう感じられるのだとしたら。

それは実は、上達しているなによりの証拠です。

もしも自分が上手だと感じられたとしたら。

それは単に、自己の客観視に失敗しているだけでしょう。

 

いくつかの武道で、いくつもの道場に通わせていただきました。

そこで共通していることが、いくつかありました。

そのひとつに、下手ほど教えたがる。というのがありました。

おそらくその方々は、自分より下ばかりを見ているのでしょう。

自分より下手がいる。教えてあげなければ!と思うのでしょうね。

ある意味では親切で、ある意味ではおせっかいです。

 

なにかをするには免許が必要です。

お医者さんが医療行為をするには、医師免許。

公道で車を運転するには、運転免許。

学校で勉強を教えるには、教員免許。

 

そして武道を教えるには、その流派の免許が必要です。

それがなければ、教えてはいけない。

にもかかわらず、修業を始めてまだ日が浅い人ほど教えたがる。

身の程をわきまえていないからですね。

まったくの初心者に基礎を教える。

これほど重要なことはない。

にもかかわらず、一知半解な自己の知識をおしつける。

これは、イケナイことです。

そんなわけで、横浜支部では指導はもっぱら支部長のみが行います。

そして皆さんには、ご自分の稽古に集中してもらっています。

#先輩が後輩に教えるべきは、技術などではなくて。

 その道場での立ち居振る舞いなどでしょう。

 そしてなにか困っていたら、お世話してあげる。

 そういうことかと思います。

 

もしも上を見ていたら。

自分の至らなさばかりに気が行って。

とても、誰かに教えられるなどとは思えないことでしょう。

どちらの道場でも、上手な方ほど、とても謙虚でいらっしゃいました。

 

技術が上達する前に、まずは目が肥えてきます。

わけもわからず言われるままに稽古するのが初心者。

それが、だんだんその流派の価値観が身に付いてきて。

なにが良くて、なにが悪いかがわかってくる。

自分がどのくらいできて、どのくらいできないかがわかってくる。

ここで初めて、修業が始まります。

#義務教育での勉強と、大学での学問との違いに似ているかも?

 勉めて(つとめて)強いる(しいる)のが勉強。他からの強制

 学び問うのが、学問。あくまでも自主性

 

お仕事やケガのせいで、思うように稽古ができなくなったのも。

逆に良かったのかもしれません。

無我夢中で没頭している時期を過ぎて、少し距離ができて。

少し冷めた/覚めた/醒めた目で、自己を客観視できたのかも。

以前、ご自分でビデオを撮影したのも良かったのかもしれませんね。

いずれにしろ、ここが踏ん張りどころです。

これでも稽古を続ける。そうすると、

 あれ、自分いまなにやってるんだろう?

ふと、そんな気分がするときがくるかもしれません。

それが、上達のきっかけなのかもしれません。

 ケガと病気は上達のチャンス

 自分が下手に感じられるときは、上達しているとき

経験上、そう思っています。

 

それから、横浜支部の現状にも問題が。。。

リオンちゃんが稽古に来なくなって、すっかり花がなくなりました。

小さなお子さん達も来なくなって、すっかり元気がなくなりました。

なもんで、黙々と稽古をするおじさん達の集まりになってしまい。

これも良くないですよね。活気がない。陰気。

とは言え、支部長が支部長だからなあ。。。

皆で、BBQでもしましょうか?

それともどなたか、陽気なギャルでも入門してもらえませんか。

そうすれば、皆で楽しく稽古ができるかも!

お待ちしています。

 

あ、そうそう。

倉庫のストーブは、ハセガワさんが皆のために用意してくれたものです。

不快な思いをさせてしまい、大変申し訳ありませんでした。

#こういうこともあるので、あまり不在にはしたくないのですが。。。

 ただ、私的な用事ではなくて、貫汪館の大事な行事でしたので。

サンダル問題は、さっそく解決に向けて着手いたしました。

ご容赦いただければと思います。

 

来週と再来週は、学校の都合で体育館の利用ができません。

そのため、稽古なし。自主稽古も不可です。

ご注意ください。

 

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