夏至の後の稽古

木曜日は夏至。一年で最も日が長いとか。

https://ja.wikipedia.org/wiki/夏至

 

土曜はあいにくの雨で。

傘をさして、久しぶりに下駄を履きました。

いつもよりだいぶ早めに体育館に到着。

カジタさん、ヒカルくん、やんごとなき用事でお休み。

ハセガワさん、お仕事の都合で遅れて参加予定。

一人でモップ掛け二刀流の出番です。

いそいそとモップ掛けをはじめると、陽気な声が聞こえてきて。

オーガストさん、ショウタロウくん、ノブフミくん、コウジくん。

いつもより早めの到着です。

すぐにモップ掛けを手伝ってくれました。

いやー、皆で準備すると早くていいですね。楽しいですし。

 

ほどなくテヅカさん、ユウトくん到着。

テヅカさん、雨で足袋を履かずにいらして、持ってくるのを忘れて。

はい、今日は素足で稽古をしてもらいましょう。

足袋と素足では、感覚はだいぶ違います。これも良い経験です。

 

さて、稽古開始です。

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-[前半の稽古]-

オーガストさん、ショウタロウくん、ノブフミくん、コウジくん

テヅカさん、ユウトくん

 

<澁川一流柔術>

 

○棒廻し

 下から上、下から上。一歩進み、一歩退き。

 その場で左足を引いて、出して。

 同じ棒廻しでも、いろいろなバリエーションで稽古ができますね。

 

○六尺棒表

 向かい合って素振り、二人一組で棒合を回り稽古で。

 

 一本目から八本目。

 子供たち、八本目は初めてで。でもすぐにできました。さすが

 

 遅れてタカマサくん到着。途中から参加。

 

○半棒表

 打太刀で元に立って、掛かり稽古方式で。

 一本目から三本目、四本目から六本目。

 

<大石神影流剣術>

 

○構え素振り

 中段、上段、附け、下段、脇中段、車、裏附け。通しで稽古

 

 その場で素振り。

 その場で振りかぶって、右足から進みながら右面、左面、正面。

 試合口の打太刀の動きです。

 素振りもいろいろなバリエーションで稽古ができますね。

 

○試合口

 二人一組で、打太刀と仕太刀。五本通しで稽古。

 

 最後に一組ずつ発表会。

 どちらが打太刀をやるか、仕太刀をやるか。

 それも当人たちに決めてもらいます。これも楽しいことですね。

 

ここで前半の稽古は終了。

テヅカさん、子供たちはお帰りに。お疲れさまでした。

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-[後半の稽古]-

ハセガワさん、まだ到着されず。オーガストさんお一人です。

せっかくなので、居合をたっぷりと稽古してもらうことに。

 

<無双神伝英信流抜刀兵法>

 

○初発刀から順刀 オーガストさん

 一通り通してもらって、総評をして。

 また初発刀から一緒に抜いて。

 

 加速したり減速したりしない。同じ速度で動く。

 常に切っ先を意識する。

 刀の動き、体の動き、刀と体の関係。

 

 とてもお上手ですね。

 

 他武道(レスリング、ヨーロピアン剣術)の経験がおありです。

 そして、貫汪館の稽古を見学、体験したうえでの入会です。

 きっと価値観、考え方に共感してのことでしょう。

 素質があるのですね。

 まだ新しい形はお伝えせず。

 次の逆刀、勢中刀と、どんどん激しい動きになります。

 静かな動きの順刀までを、もう少し稽古してもらいましょう。

 

 要点をお伝えして、きちんと理解されていることを確認して。

 あとはお一人で稽古をしてもらいました。

 

○大森流、英信流表 ハセガワさん

 ハセガワさん、だいぶ遅れてのご到着。お疲れさまです。

 最初に、軽く棒を廻してもらって。

 今日は居合を稽古しましょうとお伝えして。

 お一人で礼法から、大森流と英信流表を通してもらい。

 

 もう一度お一人で通して抜いてもらって、横で黙って拝見。

 二尺七寸の居合刀。樋なし。長くて重い。

 抜いて納めて、振れるだけでも大したものです。

 でも。うん、だいぶ慌てている感じがしますね。

 せっかちな性格なのか、早抜きをしたいのか。

 でもお話をお聞きすると、どうもそうではないらしい。

 つい、次、次と手順を追ってしまうとのこと。

 あー、はいはい。よくわかります。私も昔はそうでした。

 でも、それはダメですよね。

 間が大事。あいだ。ま。

 

 動作は自然に速くなります。その分、間が大事。

 それは別に、人に見せるための演出ではなくて。呼吸です。

 吸って吐いてを、隙間なくしたら大変ですね。

 陰陽の転換は、デジタルではありません。

 そのどちらでもない部分がある。そここそが大事。

 動作を考えるのではなく。間、間を考えること。

 そうお伝えすると、とても良くなりました。

 もともと最初はできていたことです。

 このところは新しい方の相手にかまけてしまいましたからね。

 多少、乱れるのもやむなしというところでしょうか。

 また一緒に稽古をしましょう。

 少し手直しをすれば、また以前よりも上達されることでしょう。

 稽古とはそういうものです。

 遠回りは決して無駄ではありません。

 経験はすべて、貴重な自己の血肉になりますので。

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いつもどおり定刻をだいぶ過ぎて稽古終了。

オーガストさん、居合を1時間30分以上稽古されました。

ハセガワさん、居合を1時間以上稽古されました。

普段の居合の稽古は30分程度ですし、人数も多い。

いつもよりも密度の濃い稽古ができたことと思います。

 

体育館を出ると、雨はやんでいました。

 

来週も通常通りの稽古です。

 

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