春の嵐

風の強い日が続きます。

春の嵐というよりも、まるで台風のようですね。

階下へ落ちてしまった洗濯物を取りに行くことも、しばしばです。

 

南からの暖かい風で連想されるのは、はえ。

南風はえ、東風こち、西風ならい、北風あなじ

https://ja.wikipedia.org/wiki/南風

https://ja.wikipedia.org/wiki/東風

https://ja.wikipedia.org/wiki/西風

https://ja.wikipedia.org/wiki/北風

南風ノトス、東風エウロス、西風ゼピュロス、北風ボレアス

https://ja.wikipedia.org/wiki/アネモイ

関係ないか。。。

 

ここに書くべきは、抜刀心持引歌の方でしょうね。

 

 深山には嵐吹くらし三吉野の花か霞か横雲の空

 

 おく山は嵐吹くかや三吉野の花は霞の横雲の空

 

英信流表一本目横雲の歌です。

でも、技法とはあまり関係がない?

でもまあ、英信流表はせっかく抒情的な形名です。

そんなこんなに想いを馳せながら抜くのも良いことでしょう。

ただ抜いて斬るだけでは、あまりにも味気ないというものです。

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先日、ネットで二尺八寸の居合刀を注文してみました。

たまにチェックするのですが、長い刀は減少傾向のようです。

やはりあまり需要がないのでしょうね。

作るのに手間が掛かるばかりで、大した利益が出なければ。。。

 

今後、長い刀が入手できなくなってしまったら、どうしましょう。

現在は、二尺八寸でガマンしているところです。

それを、二尺七寸でガマンするようになって。

今度は、二尺六寸でガマンするようになって。

いずれ、二尺四寸でガマンするようになる?

困りますね。。。

 

いまのうちに何振りかストックしておきましょうか。

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強い風の中、刀を担いで家を出ます。

二尺八寸六分、二尺八寸の居合刀、二尺六寸の居合刀。。。

肩にずっしりと重い。。。全部で5キロくらい?

 

いつもより5分ほど早く体育館に到着。

まだ、どなたもいらしておらず。

カギを開けて、明かりをつけて、一人でモップ掛け。

うん、懐かしい。昔は、いつもこうでした。たまには良いですね。

・・・と感慨にふける間もなく、カジタさん、ハセガワさん到着。

ヒカルくん、リオンちゃんはお休みだそうです。

三人でモップ掛け。オヤジーズ三人組。ふふ

いつもありがとござます。

 

ほどなく、オーガストさん到着。

テヅカさん到着。ユウトくんはあとから参加、マキちゃんお休み。

さらに遅れてノブフミくん、コウジくん到着。

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-[前半の稽古]-

カジタさん、ハセガワさん、オーガストさん、

テヅカさん、ノブフミくん、コウジくん

 

<澁川一流柔術>

 

○棒廻し

 下から上、下から上。。。顔は前を向いて。

 人のを見て参考にするのは良いことです。

 でもまずは、自分の稽古に集中を。

 

○六尺棒表 一本目から五本目

 向かい合って素振り、二人一組で棒合を回り稽古で。

 

 ユウトくん、遅れてお母さんといらっしゃって途中から参加。

 着替える暇もなく、洋服のままです。善哉善哉

 たとえ少しでも参加する。稽古する。大事な心掛けです。

 

○半棒表 一本目から六本目

 打太刀で元に立って、掛かり稽古方式で。

 手元を見ない。まっすぐに打ち込む。力まない。流れるように。

 

<大石神影流剣術>

 

○構え素振り

 上半身ばかりに気を配るのではなく。下半身も大事です。

 というか、下半身こそ大事? すべての基盤になりますね。

 

 足を踏む位置、足幅、角度、膝の位置、向き、腰、などなど。

 形だけを作っても、力んでいては意味がなし。

 力を抜いて、弛めて。自然とその形に落ち着くように。

 

○試合口 一本目から五本目

 二人一組で稽古。上級者四人が打太刀で、初心者四人が仕太刀。

打太刀:横浜支部長、カジタさん、ハセガワさん、オーガストさん

仕太刀:テヅカさん、ユウトくん、ノブフミくん、コウジくん

#打太刀をしてくれた方々は、後半で仕太刀の稽古をする予定です。

 

 ユウトくん、四本目と五本目は初めて?

 横浜支部長と組んで、いきなりやらされました。

 それでもきちんとできました。さすがですね。

 

 最後に一組ずつ、皆の前で演武。うん、いい感じです。

 先週よりもお上手でした。このまま稽古を続けましょう。

 

7時に前半の稽古終了。

テヅカさんとお子さん達はお帰りに。お疲れさまでした。

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-[後半の稽古]-

カジタさん、ハセガワさん、オーガストさん

 

○六尺棒表 一本目から八本目

 上級者四人で回り稽古。カン、カン、シュッと。

 

○六尺棒裏 一本目から三本目

 打方で元に立って、掛かり稽古方式で、仕方の稽古。

 

 仕方で元に立って、掛かり稽古方式で、打方の稽古。

 打方もできないと、自分たちで稽古ができませんからね。

 

○半棒表 七本目から十二本目

 打太刀で元に立って掛かり稽古方式で一本ずつ。

 

 久しぶりの稽古です。

 それでも、以前よりアドバイスが素直に聞けて。

 久しぶりなのに? それとも久しぶりだから?

 

 稽古を繰り返していると、つい習慣で動いてしまいがちです。

 注意をされても、耳で聞いて、口先で返事。はいはい

 でもって動くのは、いつもどおり。

 それでは、稽古にならないですよね。

 毎回毎回、心を新たに。素直な気持ちで稽古する。

 稽古の基本です。でも、それが難しい。

 わざと稽古の間を空けるのも、工夫の一つかもしれません。

 

○試合口 一本目から五本目 仕太刀

 ああっ! すっかりやるのを忘れていました。。。

 前半の稽古で、打太刀だけをしていただいた皆さん。

 どうもスミマセン。。。また来週、稽古をしましょう。

 

○陽之表

 そんなわけで、今週は稽古せず。また来週。

 

<無双神伝英信流抜刀兵法>

 

○大森流、英信流表横雲から浪返 カジタさん、ハセガワさん

 大森流は向かい合って、英信流表は同じ方を向いてそろい抜き。

 

 ハセガワさんに、二尺六寸の居合刀をお貸ししました。

 納刀で苦労されていましたので、短いので試していただこうと。

 もう10年も前に遣っていた居合刀です。

 重ねが厚く、それなりの重さです。でも、軽いですねと。

 そりゃあまあ、普段、長くて樋のない刀を遣っていれば。。。

 それに、短すぎて逆に苦労されたようです。そうですよね。

 長い刀、短い刀。重い刀、軽い刀。いろいろあります。

 いろいろ遣ってみるのも良いことでしょう。

 気付きの手助けになればと思います。

 

岩波

 抜き出しは、遅すぎても早すぎてもダメ。

 切っ先の厚さを感じることです。繊細な稽古を重ねましょう。

 鞘を削ったり、自分の手を切ったりすることのないように。

 

鱗返と浪返

 カジタさんからのリクエストで、動きの確認をしました。

 確認するほどのものでも。。。と思いながら。果たして。

 うん、手順はあってます。でも。

 敵がいないってこのことか。と思いました。

 

 左の敵を斬る。後ろの敵を斬る。ただ、それだけのことです。

 回りながら抜いて、振りかぶって斬る。とてもお上手です。

 でも、まるで体操みたい。対敵意識がないからですね。

 ちゃんと相手を意識して!とだけアドバイスして、もう一度。

 うん、今度は良い感じです。たった、それだけのことです。

 

 よく、居合では仮想敵が大事と言われます。

 でも、残念ながら私には仮想敵は見えません。未熟ですね。

 でも、他の方が抜いているのを見て、感じ取ることはできます。

 その方が、敵を想定して動いているのか、考えなしなのか。

 相手がいても、応じて動いているのか、おかまいなしなのか。

 目に見えるはずのないマボロシが見えるかどうかとは、また違う?

 

 英信流表、最初の横雲、虎一足、稲妻とこの二本鱗返、浪返。

 理合や想定は、大森流と同じと説明されるのが一般的?

 でも、果たしてどうなのでしょうか。

 たしかに、抜き付けて、振りかぶって斬る。同じですね。でも。

 英信流表の流祖は、長谷川英信。大森流とは成立も違います。

 もちろん、大森流はこの英信流表を元にしているのでしょう。

 でもだからと、英信流表が大森流と同じとは限らない。

 

 どうして、最初に三本も同じような形を設定したのか。

 なぜ左回りだけ二本も入れて、右回りは一本もないのか。

 それに浮雲、山下風、岩波、瀧落と柔術技法のオンパレード。

 それなのに、その間になぜこの二本? たまたま?

 フシギですよねえ。。。

 個人的な考察(妄想)は、オフレコでお伝えしました。

 

○初発刀から陰陽進退 オーガストさん

 ご自身の居合刀は準備中。二尺八寸の居合刀をお貸ししました。

 

 うん、いいですね。何点かいつもと同じことを注意して。

 そして4月になりましたので、新しい形をお伝えすることに。

 

○流刀

 受け止めることなく体を逃がし、万が一のために背を守る。

 難しいのは、二点。

 

 右足ではなく、左足を踏み出すこと。

 自分の体同士がぶつからないよう。全身を弛める。

 刀が抜けると同時に、背を守る。

 

 右片手で斬ること。左手で柄を取って両手で斬ってはいけない。

 左手はあくまで前方に置いて、そこに柄を投げ込んで留める。

 

 手順はすぐに覚えられました。流石です。

 細かな点は、また来週に稽古をしましょう。

 流刀の名が示す通り、流れるように動けると良いですね。

 

 大森流も、ついに後半に突入。前半の基本五本と後半の応用五本。

 楽しみですね。ふふ。

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定刻を少し過ぎて稽古終了。毎度毎度、申し訳ありません。。。

 

帰りは雨が心配されましたが、幸い降られずにすみました。

強かった風も、多少は落ち着いたようで。。。

 

前日の金曜は、9年ぶりに職場の異動でなんやかやと大変で。

それこそ、春の嵐のような一日でした。

それでも、稽古はいつもどおり続きます。幸せなことです。

 

 花に嵐のたとえもあるさ さよならだけが人生だ

 

来週も通常通りの稽古です。

 

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