立春のあとの稽古

先週の稽古の翌日は立春でした。

街中の雪はすっかり融けてなくなって。

それでも家のまわりの日陰には、まだ白い塊が残っています。

 

いつもより早く起きて、スーツに着替え。

親子三人で、いつもの出勤/登校よりも早く家を出ます。

土曜は、私立高校の入試だったのでした。

普通、一人で行くか、友達と行くか。。。

でも親の方が心配で、同行したのでした。

学校へ見送ってから、しばらく近辺で時間をつぶし。

午前中に筆記試験三教科と、お昼からの面接を無事に終了。

合流して帰宅。

本人曰く、簡単すぎて拍子抜けした。みたいな。

うーん、大丈夫だろうか。。。

滑り止めとは言え、特進コースにしたからなあ。。。

でもまあ、結果はどうあれひと段落。

次は来週に公立の受験です。←こっちが本命

 

付き添いで往復しただけなのに、ぐったりと疲れて。

元気に塾へ行く息子と、ホットヨガへ行く妻を見送って。

一人しばし昼寝。←寝てばっかですね。体力がないのです。。。

 

夕方になって、むくっと起き上がって、また着替え。

今度はスーツではなくて、道衣に袴です。

むー、なんだか外がうすらぼんやりと明るい?

少しずつ日が伸びているのでしょうね。

そういえば道衣の下は半袖だし、カイロも入れていません。

冷え込みも多少はやわらいだのでしょうか。

 

本来なら、この三連休は本部講習会に参加のところ。

でもそんなわけで、今回は不参加とさせていただいたのでした。

なので、横浜支部は自主稽古ではなくて通常通りの稽古です。

 

参加:カジタさん、ヒカルくん、ハセガワさん、オーガストさん

欠席:リオンちゃん、テヅカさん、ユウトくん、マキちゃん、タカマサくん

遅刻:ノブフミくん、コウジくん

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-[前半の稽古]-

 

<澁川一流柔術>

 

○棒廻し

 今回たまたま?上級者のみでの稽古です。

 早々に切り上げました。

 

○六尺棒

表一本目から八本目

素振り

 向かい合って、ゆっくりと動作を確認。

 棒はまっすぐに立てる。握らない。

 踏み込むとき、下がるとき。重心が上下動しないように。

 突きはまっすぐ。狙いは正確に。

棒合

 回り稽古で、次々と相手を変えて。

 最初はゆっくり、次は少し速く、普通のスピードで、最速で。

 ゆっくりでも、速くでも。動作は正確に行いましょう。

 加速したり、減速したりしない。自然なスピードで。

 むらが出たり、むきになったり、失敗したら。

 それは、自然なスピードではないということなのでしょう。

 速くも遅くも動けるように。

 のんびりもせっかちもいけません。

 

裏一本目から三本目

 一度だけ示範してみせて、二人一組で打方と仕方。

 相手がついた途端にあわてるようではいけません。

 相手がいるからこそ、いつもどおりに動く。

 一人のときは、相手がいると思って稽古して。

 二人のときは、一人のときと同じように動く。

 単独稽古と相対稽古と。そのフィードバックです。

 

○半棒

表一本目から六本目

 上級者のみなので、二人一組でいきなり六本通し。

 オーガストさん、そういえば打太刀は初めてでしたね。

 でもまあ、大丈夫でした。少しだけアドバイス。

 

さて、ここで。

ノブフミくん、コウジくん、さっそうと登場!

お出掛けだったそうで、もう前半終了間際の時間です。

でも、よくぞ来ました。エライ!

 

半棒の続きを稽古する予定でしたが、急きょ変更。

うん、皆で剣術をやることにしましょう。

横浜支部では、こういった臨機応変な対応が常に求められます。

指導者、修行者ともに、とても良い稽古になると思います。

 

<大石神影流剣術>

 

○構え素振り

 全員で向かい合って構え。

 真剣は、中段の構えです。体の中心に。まっすぐ位置する。

 歪まないように、曲がらないように。高すぎず、低すぎず。

 強すぎず、弱すぎず。

 どの構えも、中段から動いて、中段に戻る。大事な構えです。

 中庸。ニュートラル。常。自然。恒。。。

 

 素振りはまっすぐ。中段から上段になり、また中段に戻る。

 中心をまっすぐ上下させること。歪まない、曲がらない。

 呼吸に合わせて深く。リラックスして。胸ではなく肚。

 手首、肘、肩を緩めること。沈める。

 

 手の内は常に意識を。手の内がすべての基準になります。

 いい加減な手の内では、いい加減な構えしかできない。

 いい加減な手の内では、いい加減な素振りしかてきない。

 いい加減な手の内では、いい加減な手数しかできない。

 当然のことです。

 ただ、剣を握れば良いというものではなし。

 常に追求を。追究を。いつまでも、どこまでも。

 

○試合口

一本目から三本目

 二人一組で打太刀と仕太刀。

 仕太刀はもちろん、打太刀にきちんと応じること。

 打太刀はもちろん、きちんと攻めること。

 どちらもいい加減ではいけない。凸と凹。陰と陽。

 二つで一つ。二人で一人です。

 

 三本目の打太刀は、ただ振りかぶって待つのではなく。

 きちんと仕太刀を斬ろうとすること。

 そうしなければ、正しい間と間合いになりません。

 正しい手数にならない。理合から外れてしまう。

 打太刀は、ヤラレヤクではありません。

 

四本目

 さて、久しぶりに四本目を稽古。

 遅くても稽古に来たノブフミくん、コウジくんにご褒美?

 全員で足並みをそろえてくれれば、教えるのも楽です。

 でもなかなかそういうわけにもいかない。

 それに、できる人が一人でも二人でも多ければ、あとが楽です。

 

 打太刀の突きは、きちんと正確に。

 仕太刀の突きは、片手突き。左手は腰へ。

 大事な稽古です。

 

ここで定刻になって、ノブフミくん、コウジくんはお帰りに。

短い時間でしたが、お疲れさまでした。良い稽古でした。

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-[後半の稽古]-

 

<大石神影流剣術>

 

○試合口 一本目から五本目

 二人一組で打太刀と仕太刀。もちろん五本通し。

 さらっと通せるように。

 

○陽之表

よう剣&げっ剣

 二人一組で打太刀と仕太刀。二本一セットで。陽と陰

 

無二剣

 打太刀、脇中段で待ち。仕太刀、附けで右足から三歩。

 右の上げ小手を打つところを払い落されるのに随って、正面。

 右足前の送り足。小手面の二段技です。

 

 あわてないこと。

 最初の小手で勝てれば、それはそれでよし。

 次を考えないこと。

 

 最初から次の面を考えて、小手がいい加減になってはいけない。

 

 手の内を柔らかく。払われる勢いを利用する。回転の中心。

 右の受け流し、左の受け流し。右の回転、左の回転。

 

 面はまっすぐ正確に。体勢がぐらついたりしないように。

 間と間合いを調整すること。

 

 動作はとても単純ですが、よくよく稽古すべき手数です。

 

<無双神伝英信流抜刀兵法>

 

○大森流、英信流表三本、浮雲、山下風

 カジタさん、ヒカルくん、ハセガワさんの三人。

 浮雲と山下風をよく稽古しましょう。

 

 そうそう、ハセガワさん。

 先週のご自身のビデオをご覧になられたそうで。

 動きのぎこちなさ?を実感されたそうな。

 同じように動いているつもりで、全然違うことをしていた。とも。

 そうそう、そういうものですよね。

 調子に乗ってやっていて、でもビデオを見てがっくし。。。

 みたいな。私もよくあります。

 

 英信流表は、軽やかな動きが特徴?

 大森流は剣術的。英信流表は柔術的。そんな感じがします。

#そして、英信流奥はまた独特?

 

 剣を握り締めて、足を踏みしめて。

 それでは、英信流表はできませんね。

 浮雲に限らず、軽やかに動きましょう。

 自縄自縛にならないように。力を入れないこと。

 ただ、芯をしっかりと。肚と天地の線。コアとアクシズ

 

○初発刀、左刀、右刀、當刀、陰陽進退

 オーガストさん、お一人で稽古。

 毎週毎週、同じ形の稽古。

 同じことを指摘して、新しいことを指摘して。

 まずは基本の五本。

 これができたら、次は流刀。大森流の最初の難関です。

 

最後に全員で初発刀をそろい抜き。

うん、気持ちいいですね。

皆が同じ色です。

雑味がない。雑音がない。そんな感じです。

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定刻に稽古終了。

 

そうそう、今回は来客がお二人あり。

 

お一人は、タガワさん。

スーツ姿で、仕事帰りにわざわざいらっしゃいました。

昨年の夏以来、稽古に来れずにいました。

やはりお仕事の都合がつかず、今後も来るのは難しいとのこと。

正式に休会とすることにいたしました。

また状況が変われば、いつでもお越しください。

お待ちしています。

 

もうお一人は、ハセガワさんの奥さま。

雨が降ってきたからと、わざわざ傘をお持ちくださいました。

いつもお気遣いありがとうございます。

ご主人がお持ちくださるストーブもとても助かっています。

ご夫婦で、ありがたいことです。

 

いろいろな方がいらして、はじめて組織が成り立ちます。

陰となり日向となり。陰に陽に。

 

来週も通常通りの稽古です。

 

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