残暑の中での稽古

うだるような暑さの中、午睡。。。

連日の雨はどこへやら。今度はまた暑い日が続きます。

残暑と言われるけれど、夏本番みたいな感じ。

夏だから暑い。暑いから夏。

じゃあ、残暑じゃなくてただの夏じゃん!

と、つい思ってしまうのは、いわゆる論理の誤謬なのでしょう。

 

ふと気づくと、もう出かける時間。

横になっていても、暑くてちっとも眠れない。

などと考えながら、いつの間にか眠ってしまっていたようです。

夏バテなどもあるのかもしれませんね。

急いでシャワーを浴びて、着替え。

 

いつもどおり体育館へ到着。

カジタさん、ハセガワさん、リオンちゃん、ノブフミくんの姿あり。

皆でモップ掛け。

オーガストさんは少し遅れて到着です。角帯をお渡ししました。

道具も、少しずつそろえていきましょう。

 

休み

ヒカルくん、タガワさん、テヅカさん、ユウトくん、マキちゃん

タカマサくん、コウジくん

今日はあざみ野祭りなので、その関係でのお休みもあるようです。

 

今回も少な目の人数での稽古です。

カジタさん、ハセガワさん、リオンちゃんのベテラン三人、

ノブフミくん、オーガストさんの初心者二人。

うん、ちょうど良いバランスかもしれませんね。

・・・と思いながらも、やっぱり少しさびしいなあ。。。

と感じるのは、すっかり大所帯に慣れてしまったからでしょう。

 

さて、稽古開始。

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<澁川一流柔術>

 

○棒廻し

ノブフミくん、久しぶりの稽古です。

二回体験して、二回稽古して、1か月ほどお休みでした。

下から上、下から上。。。

左右の足を交互に下げる。あれ、一回転しちゃったりして。

柔術の棒振り/棒廻しというよりも、中国武術の転身舞花棍?

おもしろいですね。

自由にやってもらいたくもありますが、流派の掟もあります。

はい、顔はずっとこっち見てー。って感じで覚えてもらいました。

一歩動くと回転が逆になるのはお約束。下から上、下から上。。。

 

あまり言葉で説明しても、なかなか通じるものでもなし。

直截的/直接的でない表現の方が、通じやすかったりもします。

遠回しな表現で、少し時間をかけても、理解自得してもらう。

その方が教える方も教わる方も、楽しいのではないかと思います。

仕事や勉強をしているわけではなし。

効率ばかりを求めるのではなく。

それに実際、遠回りに見える方が実は近道。

なんてのはよくあることですしね。

楽しみましょう。

 

○六尺棒

表の一本目から三本目を向かい合って素振り。

 

棒合は、回り稽古で五人を順番にお相手します。

動きは、五人それぞれ。三者三様ならぬ、五者五様?

あまり矯正/強制するのは好みではありません。

角を矯めて牛を殺す。なんて諺もありますし。

それに楽しくないですし。

良いところは伸ばし、悪いところは少し手直し。

そんな感じでアドバイスをしています(のつもりです)。

 

○半棒

最初に皆の前で、リオンちゃんが出雲大社奉納演武五本を示範。

打太刀は横浜支部長。

うん、いきなりでしたがいい感じでした。

演武はいつも、いきなり本番です。リハーサルなどもなし。

いつでも常に最高の演武ができないといけません。

武術武道の本来の目的用途を考えれば、当然のことですよね。

 

皆は、表の一本目から三本目を掛かり稽古方式で。

打太刀は、カジタさんにお願いしました。

とくに指導をしていただく必要はなし。

稽古の相手をお願いしています。

そしてなにより、打太刀自身の稽古になることでしょう。

 

ハセガワさんとリオンちゃんは出雲大社奉納演武五本の稽古。

最後に、皆の前でお二人に演武をしてもらいました。

うん、いい感じ。気合が入っていました。

本番もこの調子で。

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<大石神影流剣術>

オーガストさんの帯は、ハセガワさんが巻いてくれました。

真新しい帯なので、硬くて少し手こずりましたがなんとか。

 

○構え素振り

オーガストさん、いい感じです。

両足の横幅が少し広めでしたので、手直し。合わせて半身に。

上半身だけ直しても直るものではなし。

足、膝、腰、胸、肩、肘、手首。。。

すべてが有機的に関連しています。全体を一度に直すのが肝要。

表面上の形だけでなく、心が大事。すべての根本です。

 

ノブフミくん、附けと裏附けは刃を横に。合わせて半身に。

 

○試合口

最初に皆の前で、リオンちゃんが出雲大社奉納演武五本を示範。

打太刀は横浜支部長。

 

皆は、一本目から二本目を掛かり稽古方式で。

打太刀は、カジタさん。

まずはきちんと請けましょう。

ただ刀を置いておけば良いというものではなし。

相手の打ち込みをきちんと請けること。

 

ハセガワさんとリオンちゃんは出雲大社奉納演武五本の稽古。

最後に、皆の前で二人で演武。

はい、気合が入っていい感じでした。本番も同じように。

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<澁川一流柔術>

 

○履形 礼式、裏投、巻返、返投、捻付

相手に合わせることは大事なことです。

でも、相手のペースになってしまってはいけない。

自分を失ってはいけない。

相手に合わせることで、自分の間と間合いに誘導する。

相手の手を取ろうとしてはいけない。

合わせること。自分の間と間合いは失わずに。

バランス、兼ね合い、つり合い、均衡、調和、、、。

自己を確立することと、自分勝手わがままとは違います。

よくよく工夫しましょう。

 

最後に皆の前で、出雲大社奉納演武五本の演武。

ハセガワさんとリオンちゃんのお二人。

うん、一番よい演武でした。リオンちゃん、柔術がお好きですね。

伸び伸びとして、その気持ちがよく表れているようでした。

気合が、とても清々しい。

 

ここでノブフミくん、お帰り。お父さんと弟さんのお迎えです。

お疲れさまでした。

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<無双神伝英信流抜刀兵法>

オーガストさん、もうさっそく帯を自分で巻いていました。

いやはや、器用ですね。

いずれ、前で結んで後ろに回すのではなく、後ろで結べるように。

 

○大森流十一本、英信流表三本

カジタさん、ハセガワさん、リオンちゃんとそろい抜き。

向かい合わず、同じ方を向いて、号令もなし。

前を向いているときは良いけれど、横を向くと、前の人が見えず。

音も気配もないと、合わせるのは難しい。

それでも、呼吸を読むしかないでしょう。

それこそ、呼吸を合わせる?

オーガストさんには、見取り稽古をしてもらいました。

 

続いて、皆さんだけで出雲大社奉納演武七本の稽古。

 

○初発刀

はいはい、オーガストさんお待たせしました。初発刀の稽古です。

いつも遣っている二尺八寸の居合刀をお貸しして。

うん、全然問題ないですね。

腕で引っこ抜くこともなし。

力任せに振るようなこともなし。

 

最後に、皆の前で初発刀を抜いてもらいました。

そうは見えませんが、多少は緊張しているのか。

あるいは、途中で注意されたことを守ろうとしてのことなのか。

考えながら動いているようにも見えました。

やはり、あれこれと言葉で説明するのは良くないですね。

次回以降は、また一緒に抜いてもらいましょう。

見て覚えるのが一番です。

もし見て取れないのだとしたら、まだ至らないということ。

至らないことを言葉で説明されて頭で覚えても、意味のないこと。

内からじわじわと湧き出てくるのを待つしかありません。

そのためには、まずはよく見ることでしょう。

器に注ぎ続けた水が、いずれ満杯になれば自然にあふれ出すように。

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8時30分に稽古終了。

少し早めに終わるつもりで、ちょうどぴったり。そんなものですね。

 

稽古の合間合間に休憩時間を設けて、水分補給をしてもらっています。

扇風機を回している体育館の中よりも、外の方が涼しいくらい。

足元の小窓を開けていないので、熱気がこもっているのでしょう。

小窓を開ければ涼しいのは承知なのですが、虫が入ってきます。

暑い、暑い!と大声を出すほどではありません。

それでも、じっとりと汗をかくような暑さの中での稽古でした。

 

さてさて、倉庫に置いている六尺棒を一セット持ち帰りました。

これからトイレの改修工事で、しばらく体育館を利用できません。

六尺棒は置いておいても良いとのことですが、それもねえ。

 

来週は稽古なし。

横浜支部長とハセガワさんとリオンちゃんは、出雲大社に参ります。

毎年恒例の奉納演武です。

 

再来週も稽古なし。会場の都合です。

 

その翌週からしばらくの間は、稽古場所と時間が通常と異なります。

くれぐれもご注意ください。

 

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