思わず

今週も前の団体さんが18時30分まで利用予約あり。

今回はきちんと皆さんに事前連絡して、18時30分に集合。

でも、体育館の明かりは消えていて、人の気配はなし。

やれやれ。こんなものですね。

油断すると失敗して、きちんと準備すると杞憂に終わり。

でもまあ、そんなものでしょう。

失敗するくらいなら杞憂に終わった方が良い?

皆で並んでモップがけをして、18時30分から稽古開始。

 

今回の出欠状況

出席:ヒカルくん、カジタさん、ハセガワさん、テヅカさん

欠席:リオンちゃん、タガワさん、ユウトくん、マキちゃん

※今回から、皆さんのお名前を記載することにしました。

 載せてもいいですか?とお聞きすると、皆さん、いいですよと。

 ちなみにこんな感じです。→<メンバー紹介

上級者三人、初心者一人ですので、分けずに稽古です。

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<澁川一流柔術>

 

○棒廻し

 上級者は各自にお任せして、テヅカさんとマンツーマン。

 前回と状況は変わらず。

 とくにご自分では練習されなかったとのことでした。

 前回と同じことをお伝えして、ご自分で稽古していただくことに。

 しばし上級者の稽古の様子を確認して、また戻ります。

 また同じことをお伝えして、自宅での稽古をおススメして。

 ほんの1~2分でも十分です。毎日ちょっとだけでも触ること。

 それが大事かと思います。

 週に一回の稽古では、なかなか。とくに初心のうちは。

 

 腕の動きを考えながらできるような動作ではなし。

 考えずにできるようになるまで稽古をすることが大事です。

 

○六尺棒表・裏

 素振り。表八本を全員で。

 テヅカさん、できないながらも一生懸命に。良いことです。

 

 テヅカさんとマンツーマンで、表一本目から三本目まで。

 最初に棒を立てる場所と最後に突く場所が違うだけ。

 あとは同じです。基本の稽古ということでしょう。

 棒はまっすぐ垂直に立てて、体もまっすぐ歪まずに。

 前後、左右、上下の三軸です。

 力まず、歪まず、伸び伸びと大きく動きましょう。

 顔もまっすぐ。上目使いはしないことです。堂々としましょう。

 

 打とう、突こうとしては力むばかりです。

 棒の長さ、重さを遣えるよう。

 考えずに動いた方が、良い動きになるかもしれません。

 

 上級者は、二人一組で表八本と裏一二本目まで。

 表は上手な皆さん、裏はまだまだぎこちない。

 裏は、打方仕方ともに手を滑らせる動作が多い。

 そこが難しいのでしょう。

 力んで握ってしまうと、そこで終わり。固定。不変化。

 力まず握らず、伸び伸び大きく。棒をめいっぱい長く遣いましょう。

 もっと速く、もっと強く、握り締めて、力いっぱい!

 ・・・の方が簡単なのでしょうか?

 そんなこともないですね。それはそれで大変です。

 でも、それよりも。凝り固まったものをほぐしましょう。

 稽古をすると疲れる。のではなくて。

 稽古をすると疲れが取れた!というくらいが良いのかも。

 

○半棒表・裏

 表十二本を通して示範。

 

 テヅカさんとマンツーマンで表一本目だけ。

 棒の真ん中を持って、下を打たせて、上で打って。

 右手、左手。右足、左足。上端、下端。

 要素自体はそれほど多くなし。でもそれを組み合わせると。。。

 要は組み合わせ。その稽古なのかと思います。

 何回か繰り返していると、とても上手になられました。

 上体を曲げて動く癖がおありです。そこが直ると良いですね。

 

 打ち込みは、腕ではなく体全体で。肚で。

 打とうと思って打つのではなく。結果として、打つ。

 そういうのが良いかと思います。

 

 上級者は二人一組で表十二本を通して、裏は一本目だけ稽古。

 表十二本は手慣れたもの?

 裏は最後の突きが問題で。六尺棒裏と同じです。

 滑らせることが大事。棒をめいっぱい遣いましょう。

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<大石神影流剣術>

 テヅカさん、まだ稽古衣をお持ちではありません。

 運動のできる服装での稽古です。

 #古参の方もしばらくはそうでした。

  木刀に、半棒に、刀袋に。なにかとお金がかかります。

  稽古衣や袴は、追々でけっこうです。

 剣術になって、さっそうとジャンパーを脱がれました。

 見ると、その下に角帯が巻かれていて。おおっ、カコイイ!

 きちんと貝の口で結んでいらっしゃいました。

 帯を巻く位置だけアドバイス。

 着物の着付けと武道の着付けは、少し違うかもしれません。

 

○構え

 中段、上段、附け、下段。そして脇中段、脇上段、車、裏附け。

 今回はすべての構えを稽古しました。

 いろいろな稽古をすることで、よりよくわかることでしょう。

 

 上級者は、初心者と一緒の稽古で、一からまた再確認を。

  ああ、それなら知っている。

  ああ、自分はまだまだできていないな。

 大きな分かれ道です。初心者との稽古は、良い稽古になります。

 あの人が言われている。自分は関係ない。などとは夢にも思わず。

 誰かが言われていることは、自分が言われているも同じこと。

 そう思って稽古をしましょう。

 

○素振り

 呼吸に合わせて上下。腕を使わず。肩を使わず。

 肩が中心ではなく。胸が中心でもなく。

 肚を中心に。へその下を中心に。へその内側が中心。

 よほど意識しないと、意識できる部分ではありません。

 目に見える部分ではなく。目に見えない部分が大事です。

 

 考えながら腕を上下させるのではなく。

 呼吸をすると、それに合わせて剣が自然に上下する。

 そういう素振りが良いのかと思います。

 

○試合口

 五本を通して示範。

 

 テヅカさんとマンツーマンで一二本目だけ。

 左右が違うだけで同じ動き。

 請けて、張って、突き。

  払うのではなく、請ける。

  払うのではなく、張る。

  腕で突くのではなく、肚で突く。

 足の進退と合わせて、よくよく稽古しましょう。

 基本の動きです。

 

 腕を動かす、足を動かす、剣を動かす。のではなくて。

 すっすっと動くと、すべてが協調一致して自然に動く。

 そうなるまで、よく稽古をしましょう。

 

 上級者は二人一組で五本を通して稽古。

 請けて、張って、突く。

 基本の動きです。いくらでも追求することができます。

 自分はできている。そうは思わない方が良いでしょう。

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<無双神伝英信流抜刀兵法>

 テヅカさんには見学してもらって、上級者だけで稽古です。

 

○大森流

 上級者で十一本そろい抜き。

 

 抜き付けと納刀は同じ動作。ただの逆回し。

 丁寧に納刀を稽古することで、抜き付けの稽古にもなります。

 切っ先をただ突っ込むだけの納刀をするようでは。

 抜き付けもたかが知れるというものでしょう。

 鞘なりに納める。鞘なりに抜き出す。

 それが大事です。

 

 抜こうとして抜くのではなく。

 体を開いた結果として、自然に抜ける。

 納めようとして納めるのではなく。

 体を開いた結果として、切っ先が納まる。

 

 抜けないなら抜けないで良い。抜かない方が良い。

 納まらないなら納まらないで良い。納めない方が良い。

 そのくらいの諦観が、本来の稽古には必要です。

 そのくらいの厳しさがないと、本当には上達しない。

 抜けないけれど抜いてしまう。

 納まらないけれど納めてしまう。

 そんな間に合わせの稽古では、上達しようがありません。

 上っ面だけのおためごかしです。

 

 ・・・と言いながら。

 誰でも、自分の誤魔化しにはなかなか気づかないものです。

 そこに気づけるようになれば、自分で稽古ができるのでしょう。

 それができないから、師に教わるのかと思います。

 私もまだ修業/修行中の身です。

 

 立ち上がる動作。

 立とうとしている間は、立つことはできません。

 立とうとせず、すべて捨てること。

 床の下に完全にすべてを預けきることができれば。

 知らずと立ち上がることができます。

 立とうとしている、という実感もなしに。

 抜き付けの離れと同じかもしれません。

 意識している間はできない。

 

 そういえば。

 弓道でも「離れ」という用語を遣いますね。

 私は弓道は、教室で半年稽古しただけの門外漢です。

 二本的中しても「離れ」がなければ良しとはされませんでした。

 恣意的に「離した」のではいけない。

 そして「離れ」は、「会」の結果。

 まずは充分な「会」がなければならない。とのこと。

 それと同じなのかもしれませんね。

 他流派他武道の概念や用語を用いるのは本意ではありませんが。

 理解のとっかかりにはなるかもしれません。

 

 棒で打ち突く。居合で抜き付ける。立ち上がる。

 すべては、思わず、という状況が必要なのではないかと思います。

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20時30分を過ぎて、稽古終了。

セキはほとんど出ませんでしたが、最後の方で少しだけ。

これからどんどん寒くなりますから、皆さんもお気を付けください。

 

来週は館長のお供で、大牟田市へ参ります。

皆さんは、また自主稽古でお願いします。

タガワさん、テヅカさんもよろしければご参加ください。

ただあくまで自主稽古ですので、お間違いのないように。

ユウトくん、マキちゃんは申し訳ありませんがご遠慮ください。

お子様方は、万が一にもケガがあっては困ります。

いずれご参加いただきたく思います。

上級者の皆さんも、くれぐれもケガにはご注意ください。

油断は禁物ですので。

 

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