新参の方の稽古と古参の方の稽古と

櫻屋さんから連絡があって、さっそく黒帯を取りに行きました。

それから毎日、家でズボンの上から巻いていて。

「なに? そんなに気に入ったの?」

いやいや、たしかに気に入りましたけど。そうじゃなくて。

新品の帯は硬くて結びにくいし、ほどけやすい。

なので、いまのうちから慣らしておく必要があるのです。

一度水洗いする方法もあるけれど、色落ちやほつれが心配。

巻いたまま寝る、というのも寝心地が悪そうだし。

ということで、今も巻いています。あは

 

刀袋(125センチ)に二尺八寸の居合刀と丸棒一本、

刀袋(132センチ)に大石神影流木刀と半棒三本、

竹刀袋に大石神影流木刀と子供用木刀三本、

新品の刀袋、六尺棒、明治神宮の案内などなど。

一人で持てなくはないけれど、ちょっと大変。

そんなわけで、今回も美人秘書にお手伝いいただきました。

いつも感謝です。

 

体育館に到着すると、皆さんおそろいで。

新しい方に、木刀、半棒、刀袋などをお渡し。

大石神影流の木刀は貫汪館の特注品です。

その他の道具も、初心者の方が自分でそろえるのはなかなか。

そんなわけで少しお手伝いしたのでした。

女の子も、遣わなくなった短い棒や木刀をお持ちくださいました。

お下がり作戦。イイ!ですよね。

 

さて、今回。

さすがに4人同時に新規加入で、新旧入り乱れとなると難しい。

前半を新参の方の稽古、後半を古参の方の稽古にしてみました。

そして古参の方には、新参の方のお相手をしていただきました。

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|新参の方の稽古|

新参の方も古参の方も、子供二人に大人二人でちょうど良い。

と思っていたら、残念ながら男の子はカゼでお休み。

ワタクシも二人一組のペアになって稽古です。

 

<澁川一流柔術>

○棒廻し

大人は六尺棒、子供は四尺棒。

慣れてきたように見えても、実はよく見ると逆回転だったり。

三人そろって上半身と下半身がねじれるのは、ご家族だからでしょうか。

向きをそろえてください。と言って、簡単に通じるものではなし。

まあいずれ、そろうことでしょう。あせらず稽古しましょう。

棒もお渡ししましたから、ご自宅でも稽古できますしね。

襖や障子、天井の照明などにはくれぐれもお気を付けください。ふふ

 

○六尺棒表 一本目

皆で向かい合って、一本目だけ素振り。

新参の方と古参の方でペアになって棒合。

4組8人で六尺棒。人数が多いと壮観ですね。

 

体の前、真ん中に棒を垂直に立てる。

ただそれだけが難しい。

初心者は、自分の感覚はあてにしないこと。

はたから見て、曲がっていると言われれば曲がっているのです。

言われるままに稽古をして、感覚を磨いていきましょう。

頑固は、百害あって一利なし。

素直に稽古することが大事です。

 

○半棒表 一本目

古参の方に打太刀に立ってもらって、二人一組で一本目だけ。

しばらく稽古してから、一組ずつお披露目。

緊張したのか、さっきはできていたのができなかったり。

まあ、そういうものですよね。

必要に応じて、一言二言アドバイスしてまた稽古をしてもらい。

またお披露目すると、皆さんさっきよりお上手にできました。

善哉善哉

 

<大石神影流剣術>

○構え

真剣、上段、附け、下段の4つだけ稽古。

やはりただやるのではなく、正面に立つと良くなりますね。

意識の問題でしょうか。

 

○素振り

呼吸に合わせて、ただ剣を上げ下げするだけ。

でもそれが難しい。

伸びたり曲がったり、力んだりふにゃけたり。

もっと力を入れて! もっと伸ばして!

という方がわかりやすいのでしょうね。きっと。

でも、そうではないから難しい。

もっと力を抜いて、弛めて。

ホントにコレでいいの? 不安になるのでしょう。

でも、自分が正しいと思う通りに動くのであれば。

稽古に来ていただく必要はなし。

言われた通りに稽古をしましょう。素直に。

 

○試合口 一本目

一本目だけ示範して、二人一組で稽古。古参者と新参者のペア。

でもってやっぱりしばらく稽古して。お披露目して。

また稽古して。またお披露目。

何回やっても、手本を見ても、変わらない。

それでは困りますね。

まずはよく見ること。そしてそれを真似すること。

学ぶというのは、真似るということ。

まずはそこから。

 

<無双神伝英信流抜刀兵法>

今回は稽古せず。

 

さてさて、ここであっという間に7時30分。

当初予定では1時間の予定だったのですが。

最初に道具の受け渡しとかいろいろありましたしね。

ご容赦ください。

新参の方にはここでお帰りいただき。

さて、古参の方の稽古です。

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|古参の方の稽古|

 

<澁川一流柔術>

○六尺棒 表・裏

しまおうとしていた六尺棒をまた出してもらって、二人一組で棒合。

手順はもう問題ありません。一言二言アドバイスだけ。

 

裏はやはり払う動作。そして打方の突く動作。

繰り返し稽古しましょう。

 

○半棒表

二人一組で十二本を通してもらい。

やっぱりいきなり十二本を通すのは難しいですね。

私も油断をすると、あれ次はなんだっけ?となります。

順番にあまり意味がないからでしょう。

その点、大森流は忘れることがありません。

順番に流れがあるからか。

それとも、それだけ多く稽古したということでしょうか。

 

それはそれとして、打ち込む動作。

調和が大事とは言うけれど、最初から合わせることを目的にしては。

予定調和って、あまり良い意味では使われないかもしれませんね。

六尺棒とも共通です。

そこにはあくまで攻防がなければいけません。

意識の問題が大きいかもしれませんね。

 

<大石神影流剣術>

○陽之表

いきなり二人一組で十本を通してもらい。

やっぱり順番があやしいところもあり?

でも手順を上手になぞれても、ただそれだけでは。

やはり攻防が大事です。意識の問題。

常に意識して、稽古を積み重ねるしかありません。

 

<無双神伝英信流抜刀兵法>

○大森流

いきなり十一本をそろい抜き。皆さんだけで抜いてもらい。

手順があやしいのは、最近ちょっと自主稽古をサボっているから?

一度覚えてしまえば、忘れることはないのですけれどもね。

頭で覚えるのか。体で覚えるのか。

頭で覚えるのは、すぐに覚える。でも、忘れるのも早い。

体で覚えるのは、時間がかかる。でも、忘れることはありません。

そして体で覚えるには、やはり数を繰り返すしかありません。

 

○英信流表

横雲だけ何度か繰り返し。

座っているときから半身であり、半歩踏み出してあり。

刀もいつもよりも長く抜き出してあり。

上体を前掛かり、刀を鞘ごと抜き出して胸に抱え込んだら、

あとはもう鞘を払うだけ。

この動きを初発刀にも還元しましょう。基本となる動きです。

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8時45分に終了。だいぶ長引きました。すみません。

新しく入ったおじさま、最後まで見学されていました。

飽きませんでしたか?とお聞きすると、まったく!と。

気に入っていただけたようで良かったです。

 

来週11月5日(土)は、自主稽古になります。 

新参の方は、安全面から参加はご遠慮ください。申し訳ありません。

古参の方は、いつもどおりケガに注意して稽古をお願いします。 

#稽古日記もお願いします。

横浜支部長は、佐賀県小城市で開催される

柳生新陰流×大石神影流コラボイベント

に館長のお供で参加して参ります。

 

先立つ11月3日(木)は、明治神宮で奉納演武があります。 

横浜支部長も貫汪館館長のお供で参加して参ります。

この日は毎年、晴れの特異日です。

お散歩ついでにご観覧いただければと思います。

会場のお向かいでは、流鏑馬も行われています。

 

明治神宮

http://www.meijijingu.or.jp/index.html

http://www.meijijingu.or.jp/pdf/akinotaisai_2016.pdf

http://www.meijijingu.or.jp/access/index.html

http://www.meijijingu.or.jp/img/access/jingu/mapl.gif

 

演武会場は西参道の芝地です。

小田急線の参宮橋駅が最寄り駅。

JR原宿駅からは、たっぷり30分かかりますのでご注意ください。

※雨天時の会場は、至誠館に変更となります。

 

貫汪館の演武予定

13:15~無双神伝英信流抜刀兵法

13:48~澁川一流柔術

時間は30分ほど前後する場合がありますので、ご承知おきください。

明治神宮2016.pdf
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