深呼吸

先週は福岡県大牟田市で大石武楽先生追善少年親善剣道大会、

先々週は高知県高知市で坂本竜馬記念館ハンドインハンド。

二週間続けて自主稽古でした。

今週は、久しぶりの通常稽古です。

 

先週と先々週の様子はこの稽古日記でお伝えしたところですが、

名古屋西支部長の稽古日誌が素晴らしかったのでご紹介。

 貫汪館 名古屋西支部 稽古日誌:土佐行

おもしろいだけでなく、薀蓄がとてもタメになります。必読

それから、昇段審査論文も。大変、勉強になります。

 貫汪館 道標 大石神影流剣術 五段 論文3

 

今週は、男の子とお母さんが風邪でお休み。

せっかく久しぶりの稽古だったのですが残念です。

お大事になさっていただきたいと思います。

体育館は冷えますから、寒さ対策は最重要課題です。

「武士は食わねど高楊枝」なんても言いますが。

やせ我慢の無理をして、いざというときに働きができないのでは。

そもそも、我々は武道家ではあっても武士ではないですしね。あは

一般には混同している方が多いようですが。

 

最初に土佐と大牟田のお土産を少しだけおすそ分け。

稽古に来れなかった御詫びでもあります。

それから来月の昇段審査と、来年の一大イベントのご案内。

横浜講習会用に、鎖鎌の作成も。

 

いつもより少し遅れて稽古開始です。

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澁川一流柔術

 

棒廻し

むむっ。男の子のお父さん、とっても滑らかです。

以前までの(わずかな)かくかくとした動きがなくなりました。

この二回の自主稽古で、よほど稽古されたのか。

あるいはコソ練(自分でこっそり練習)の成果か。

まさしく「男子三日会わざれば刮目して見よ」ですね。

(士別れて三日なれば刮目して相待すべし。三国志演義)

 

単調な動作を繰り返していても、変化があると楽しいものです。

教える方も、教わる方も。

そのためには、普段の不断の努力しかありません。

努力というと、ちょっと根性じみていていやな感じがするかも。

工夫、と言い換えてもいいかもしれません。

あれやこれやと楽しみながら稽古ができるといいですね。

 

女の子。

自分の身長と変わらない長さの棒を、きれいにクルクルと。

とても上手です。でも、もう少し腰が落ちるといいかな。

 

女の子のお父さん。歩法が少し。

どうしても、重心が上下してしまいます。ほんのわずかですが。

膝が突っ張ったまま、後ろ足で蹴って進むとそうなります。

力を抜いて、ふいっふいっと進めるといいですね。

イメージはリニアモーターカー。

進んでは止まり、進んでは止まり、ではなく。

一定の速度で動き続ける。ふいーん

 

半棒表

稽古は三人。久しぶりですし、打太刀に立って掛かり稽古方式で。

本数を多くすると待ちが長くなって冷えてしまうので三本ずつ。

半棒表の多くは、最後に打ち込んで終わります。

でも単に打ち込めば良いというものでなし。

その前からの流れもあるし、スムーズでなければスキになります。

打とうと力んだり、意気込んだりすれば、それもスキに。

打太刀に反撃するスキを与えず、思わず受けに回らせるよう。

本来は、受ける余裕も与えてはいけないわけですしね。

形だから受けてもらって終わり。ただそれでは。

演武であって演舞ではなし。

勝てるけれど勝たずに終わる。そこを目指したいですね。

 

最後に千拂を少し稽古。

簡単に見えて、手のさばきには熟練が必要です。稽古しましょう。

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大石神影流剣術

 

構え素振り

その場で剣を上下させるだけ。運動量が少ないので体が冷えます。

ホント?

全身をリラックスさせて、深い呼吸で肚から動く。

全身に神経を配る。

たしかに運動量は決して多くはありません。

でも正しく動けていれば、お腹からポカポカしてくるかも。

 

陽之表

掛かり稽古方式で。二本ずつ。

よう剣&げっ剣、無二剣&二生、稲妻&太陽剣

打太刀の構えも仕太刀の構えも、基本的に二本でセットです。

でもって、陽&陰の組み合わせ。

攻める陽&守る陰。直線的な陽&変化する陰。

だいたいそんな感じです。

 

正當剣を何度か繰り返し稽古。

自分では考えなしにできてしまう動きであっても、

不慣れな方の動きを見るとその難しさがよくわかります。

どうしてできないのだろうか、自分はどう動いているのだろうか。

そんなことを分析しながらお伝えして、自分にもフィードバック。

完璧でないという点では、大なり小なり誰でも同じです。

未熟な方の動きはわかりやすく、とっても勉強になるのです。

 

上段から突きを払い落とし、体を替わって肱通りを切る。

正當剣の眼目。これはもう、女の子がピカイチですね。

短めの木刀を遣っていただいていますが、それでも身長に比しては長め。

なんの力みもなくスカンと払い落として、すっと変化。

男性成人は、つい腕の力を使ってしまいがち。

そうなると当然、動きはぶちぶちと切れたものに。

非力な女性や子供の自然な動きは、見習わねばなりません。

 

審査形式

横浜支部では、館長をお招きしての昇級昇段審査を予定しています。

貫汪館で伝承している古武道三流派は、いずれも免許制です。

初伝、中伝、免許皆伝の三段階。

ですが、それとは別に級位・段位制度もあります。

稽古の励みにしてもらおう、という趣旨です。

今回は、大石神影流剣術の審査を行います。

 

構え素振り

前に立って一緒に行うのではなく。号令だけ。

うん、いい感じです。

 

試合口

二人一組になってもらって、打太刀・仕太刀もこちらで指定。

組み合わせを替えて何回か。

気合の声が出なかったり、打太刀が間違えたり。

なかなかいきなりはできないものです。

でも、当日も予行演習をする予定はありません。

会場の準備をしたら、いきなり本番です。

いつでも、ぱっとできるようにしましょう。

そのためには、普段の心掛けと十分な量の稽古が必須です。

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無双神伝英信流抜刀兵法

 

大森流

初発刀から流刀まで一本ずつそろい抜き。

 

流刀を繰り返し稽古。三者三様ですね。

一人ずつ抜いてもらって、皆で鑑賞会。

例によって、とくにコメントはせず。

各人がよく見て、各自で感じてもらうしかありません。

最後に私も抜いて見せました。ちょっと早かったかな。

 

最後に初発刀を一本抜いて、稽古終了。

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女の子、手は氷のように冷たくなって、とっても寒そう。。。

深呼吸をすると、体脂肪が燃焼して体が温まるのかも。

だとしたら、私のような中年おやじには効果があっても、

スリムな女の子は寒いままなのかもですね。

寒さ対策は遠慮なくしてほしいと思います。

 

来週も通常通りの稽古です。

 

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