貫汪館 特別講習会1

連休が明けると同時に、関東甲信は梅雨も明けたようです。

尤も、梅雨の間も夏のように暑かったですし、梅雨が明けても雨は降ります。

物事を区切って名前を付けて理解したがるのは人間の性質なのかもしれません。

(科学の“科”という字には、物事を区分する、という意味があるようです。)

ただ人間の思惑とは別に、自然は連綿と変化していくものです。

貫汪館で求めている業も、機械的にぶつぶつと区切られたものではなく、

連綿と自然に変化するものなのかと思います。

 

貫汪館の特別講習会に参加してきました。

 

一日目は、無双神伝英信流抜刀兵法の稽古。

礼法、歩法、初発刀抜き付け、横雲抜き付け、英信流表想定の確認、太刀打と詰合。

夜は座学「撃つべき機会」大石神影流剣術の手数について考察をしました。

 

二日目は、大石神影流剣術の稽古。

構え、素振り、試合口、陽之表、陽之裏、三學圓之太刀、二刀、小太刀、鞘ノ内、

お昼をはさんで鑓合、棒合、長刀合、そして最後に防具着用稽古。

夜は「露庵」で懇親会。

 

三日目は、渋川一流柔術の稽古。

棒廻し、六尺棒表、半棒表、鎖鎌、柔術の打込と居合。

 

最後に皆で記念撮影をして終了となりました。

 

大石神影流剣術の長刀合、渋川一流柔術の六尺棒表は、今回が初めての稽古でした。

館長、顧問、兄弟子からご指導いただいたことと合わせて、横浜支部の会員とともに稽古を積んでいこうと思っています。

 

貫汪館 館長ブログ 道標「貫汪館特別講習会」

http://kanoukan.blog78.fc2.com/blog-entry-2655.html

 

貫汪館 北大阪支部 稽古日誌

http://kanoukan-kita-osaka.jimdo.com/稽古日誌/

 

貫汪館 名古屋西支部 稽古日誌

http://kanoukannagoyanishi.blog.fc2.com/

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以下、いつものどーでもいいヨタ話です。ヨタは10^24

今回の三連休も、家族をほったらかして稽古三昧。

 

三連休ですから、新幹線指定席の当日購入が難しいのはわかっていました。

グリーン車なら空いているのでしょうが、7千円も余計に出すのはもったいない。

ポリシーを曲げて(というほどのものでもないですが)事前に切符を購入しました。

新横浜まで行こうと思っていましたが、近くのJR駅にもみどりの窓口があって。

でも行列でしたので、自動券売機での購入にチャレンジ。初めてデス。

係の人もいませんでしたが、順番にボタンを押していくと簡単に購入できました。

ちょっと時間はかかりましたが、窓口でもそんなに変わりはなし。

次回から利用しようかと思います。

(家で、事前に買ったよーと報告したら、また定価で買って!とはたかれました。)

 

背中のリュックに道衣と袴、キャリーバッグに剣道の防具と宿泊セット。

居合刀、大石神影流の木刀、定寸の鞘木刀、小太刀、竹刀、半棒を肩に担いで。

本当は六尺棒も持たないといけないのですが、さすがにちょっと無理を感じて。

(弓だけとか、槍と剣だけ、とかなら持って移動したりはしましたが。)

改札口やエスカレーターでどんがらがっしゃんとなっても困ります。

六尺棒は、兄弟子にお借りすることにしました。すみません。

 

新横浜のみどりの窓口は、予想通りの長い行列です。自動券売機もいっぱい。

やっぱり切符を事前に購入しておいてよかった。

下手したら、遅刻どころか、参加すらできないところでした。

 

新幹線の座席は三人掛けの通路側。通路側しか空いていなかったからです。

皆さん窓側を好むようですが、私は通路側の方が好みです。何かと動きやすい。

荷物は幸い、荷棚に置くことができました。三人掛けの利点でもあります。

二人掛けは便利ですが、すぐに荷棚が埋まってしまいやすいです。

乗車してすぐに切符を拝見。あとはやることもなく広島まで熟睡。至福のとき。

山陽線に乗り換えると、途中、突然の激しい雨。でも間もなくやみました。

広島にもゲリラ豪雨ってあるんだな、などと感動したりして。

宮内串戸駅の改札で、デンさんと合流。あらかじめ時間をお伝えしてありました。

空模様も怪しく、荷物も多く、二人でしたので、タクシーでスポーツセンターへ。

いやー、らくちんらくちん。初乗り510円と安いし、とても快適でした。

 

1時半にスポーツセンターに到着すると、すでに自主稽古をされている方々が。

ご挨拶して、着替えます。時間も半端でしたので、そのまま見取り。

2時になって、講習会の開始です。

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無双神伝英信流抜刀兵法

 

礼法、歩法、刀礼、帯刀

とても細かく、館長から指導を受けます。一つ一つ、しっかりと確実に。

出雲大社で館長が大神様に礼をされていたときのことを思い出しました。

なるほど、こういう心持で、こうやればいいのだな、と得心が行きました。

形は同じでも、自己の内面の質の転化を感じました。

 

初発刀抜き付け、横雲抜き付け

正座からの抜き付け、立膝からの抜き付けを延々と繰り返します。

館長が三尺の居合刀を貸してくださいました。もちろん普通に抜けます。

 三尺の方が動きが自然ですね。ちょうど良い長さなのでしょう、と。

うーん、やっぱり三尺の居合刀の方がいいのかなあ。

実は先日も、九段下~神保町~水道橋を歩いて、三尺刀を探したのでした。

でもなかなかちょうどよいのがなくて、購入はしませんでした。

 

デンさんがあれこれと館長からご指導を受けているのを横目に見ながら、

ああ、だからいつも言ってるじゃん!なんて、思ったり思わなかったり。

横浜支部で、また一緒に稽古をしましょう。

 

英信流表想定の確認

顧問の先生と組んで、木刀で稽古。

斬り掛かられるところへ抜き付け、張り受け。あるいは柄を外し、引き倒し。

貫汪館に顧問はお二人いらっしゃいます。今回お相手いただいた顧問は、

よっしゃ意地悪するぞ!と笑いながらおっしゃられるような方です。

引き倒しも、簡単には倒れてくれません。もっと腰から!とゲキが飛びます。

おかげさまで、一つ得心が行きました。

相手が倒れるかどうかという現象ではなく、自分の動きが自分でわかります。

腰から動くこと。腕は使わないこと。引き倒し。

 

太刀打と詰合

いつもお相手いただく兄弟子と。

時間の都合ですべては稽古できませんでしたが、またいくつかアドバイスをいただきました。横浜で稽古しようと思います。

 

夜の座学「撃つべき機会」は、大石神影流剣術の手数について考察。

さくさくと進むかと思いきや、これがなかなか手ごわくて。

あーでもない、こーでもないと、大変勉強になりました。

 

H26.7.25