貫汪館 横浜支部稽古

さてまたとはずがたり

 

神無月となりました。
日本中の神様が出雲大社にお集まりになられるので、神様がいない月という意味だとか。
でも出雲には神様がいらっしゃるので、神在月というのだとか。
少し確認してみたら、本来は旧暦なのだけれども最近は新暦でもそう呼ぶとか、国津神と天津神の関係など、知らないことも多々あっておもしろかったです。
やはり確認は大事です。

 

夏の間はクールビズで、上着とネクタイは省略していました。
10月1日になってネクタイだけ着用して出勤しましたが、暑くて帰りは外しました。
実際には、クールビズは10月末まで延長だったそうです。
一安心しましたが、翌日は上着なしでは肌寒いくらいでした。

 

10月3日には、近隣に「あざみ野ガーデンズ」がオープンしました。
もともとは「嶮山スポーツガーデン」というスポーツ施設だったのですが、商業店舗と一体となった郊外型商業施設としてリニューアルです。
それにともないバス停「嶮山スポーツガーデン」「嶮山スポーツガーデン北」は、「あざみ野ガーデンズ」「あざみ野ガーデンズ北」に名称変更となりました。
駅前のバス停には案内板を持った人が立っていましたが、案内板には小さく 「あざみ野ガーデンズ北」は「あざみ野ガーデンズ」の最寄ではありません。と書いてありました。どこかで聞いたような話です。
実際にはバスで行く人はあまりおらず、ほとんどの人は自家用車で行くのだろうと思いますので、あまり影響はないのかとは思いますが。

 

「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」という言葉があるようです。
似たような言葉に、
「愚者は教えたがり、賢者は学びたがる」
「愚者は賢者にも学ばず、賢者は愚者からも学ぶ」
という言葉もあります。
いずれも、稽古や修業にも通じることかもしれません。
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土曜は雨降りでした。
雨が降ると、長物の持ち運びに苦労します。棒は木製ですから、濡らしたくありません。
でも上端を傘に入れると、下端が傘の外に出ます。逆もまた然り。
先端にビニール袋をかぶせたり、棒を垂直に立てて傘を高く差したりします。
傘自体もあまり。傘を持つと手がふさがるので、好きになれません。
元より手に何かを持つのがいやなので、普段からできるだけ手ぶらです。
蓑と笠がいいなと思うのですが、現代版に進化した蓑笠とかないのでしょうか。
最近では六尺棒も家の中で平気で廻していますので、今回は省略することにしました。
六尺棒の方が重さで安定するので、半棒よりも落としにくいです。
幸いなことに家に被害はまだありません。

 

正座して黙想。溜まっている日頃の疲れをリセットします。
正直、稽古に行くのが億劫なときもあります。(ごく稀ですが、今回はそうでした。)
でも稽古をすれば元気になるし、ああやっぱり行って良かったと思える。
それは経験上わかっているので、自分を奮い立たせて稽古に行きます。
でもって少し長めに正座をすれば、だいたいなんとかなったりするのです。
今回もなんとかなりました。

 

続いて歩法。両足二軸で重心が左右にぶれるのが嫌なので、直線上を歩いてみたり。
右足の直線上に左足の踵を置いたり、もっと深く足を交差して爪先を置いてみたり。
そけい部をゆるめるのは当然ですが、なかなか上手く行きません。
また普通に歩きます。
目をつぶって端から端まで歩くと、直線上から少しずれてしまいいます。
目をつぶって後退すると、大きくずれてしまいます。
なかなか、すらすらとは歩けません。

 

無双神伝英信流の稽古に入ります。
大森流から。

斬撃で前腕にびきっと軽い痛みが走りました。力みが入ったようです。
棒廻しをしなかったので、いつもと調子がくるったのでしょうか。
手で柄を握り締めて力で振ろうとすると、刀の重さが一気に前腕にのしかかります。
丸太のように太い腕、というわけではありません。
刀に、そんな振り方じゃダメじゃん、と注意された気がします。
その後もときおり何度か軽い刺激が走りました。今日はダメな日のようです。
なにかあせりがあるのかもしれません。出雲の気負いでしょうか。

英信流表、英信流奥

 

太刀打、詰合
刀が重く感じます。自分でも、刀を振り回そうとしているのがわかります。
疲れのせいで、雑な稽古になってしまったのかもしれません。
やはり今日はダメな日のようです。

 

大石神影流の試合口、陽之表、陽之裏、鞘ノ内
やはり同じ様です。居合刀より軽い木刀で稽古したいと思ってしまいました。

 

今日は、速く強く、という我が出たような気がします。

表面上は消えたように見えて、実際にはなかなか消えてはくれません。

あるとき、ふと顔を出します。
根気よく稽古を続けるしかないのでしょう。

H25.10.6